リモートワークってなに?
リモートワークのメリットとデメリットをおしえてください。
この悩みを解決します。
働き方改革のひとつで注目を浴びているリモートワーク。
最近ではコロナウイルスの流行で、GMOなどの大手テック企業が全社員へのリモートワーク指令を出したりしたことで話題になりました。
そんなリモートワークでの勤務歴4年の僕が実体験を元にメリットとデメリットを正直に書きました。
3分ほどお付き合いください。
リモートワークのデメリット5選(働き手目線)
まずはリモートワークのデメリットを働き手の目線で考えていきます。
- 時間にルーズになる
- 仕事に集中できない
- 孤独に慣れていない人にはつらい
- 働く場所が確保できていないと作業効率が悪い
- サボりたくなる
時間にルーズになる
スケジュール管理がずさんな状態で仕事をしてきている人はリモートワークで成功するのは難しいでしょう。
- 朝起きる時間
- 業務開始時間
- 昼食を取る時間
- 休憩時間
- 業務終了時間
最低限この5つの切り替えはできなければ、リモートワークで生産性を上げるのは難しいです。
これはあくまで最低限で、理想的には30分、1時間単位で業務のスケジューリングができることが望ましいです。
多くの人は時間にルーズに仕事をしてしまうので、リモートワークのデメリットとなります。
仕事に集中できない
リモートワークでは仕事に集中できない人にとってはデメリットです。
- ついスマホを見てしまう
- テレビを見ながら作業をしてしまう
- 寝ながら作業してたら寝てしまった
これはリモートワークあるあるです。
オフィスは同僚たちからの監視の目があるから仕事ができるという人もいるのではないでしょうか。
そんな方にとっては、リモートワークはデメリットとなってしまいます。
孤独に慣れていない人にはつらい
リモートワークは孤独です。
リモートワークを導入している企業の多くでは、コミュニケーションを活発化するために、LINEビジネスやチームスなどのチャットツールでコミュニケーションの円滑化施策を実施したりしますが、あまり効果的ではないように感じます。
雑談をあえて公開の場でできるチャットを作ったりする企業もありますが、僕の個人的な意見では効果はありません。
無駄なコミュニケーションはやはり無駄ですし、チャットで距離感を埋めることはできません。
一人での作業が好きな人にとっては最高なリモートワークですが、孤独が苦手な人にはつらいでしょう。
働く場所が確保できていないと作業効率が悪い
必ずしも、集中して作業ができる環境を自宅に用意できるとは限りません。
- 子育て中の人
- 日中家族が家にいる人
- 自分の部屋が汚い人
- ネット環境が弱い人
- そもそも作業スペースが自宅にない人
このような人にとって、自宅が作業場になることが自体がデメリットとなるでしょう。
「オフィスのほうが集中できます」と言ってリモートワークOKなのにわざわざ会社に出勤している人も僕の周りにはたくさんいました。
カフェに行くにしても、カフェ代は自腹だったりと、普段掛からないコストがかかってしまうのもデメリットです。
サボりたくなる
人は一人モクモクと努力するのが極めて苦手な生き物です。
リモートワーク中にサボらない人は、僕の周りにはいませんでした。
必ず全員サボります。
リモートワーク中は「サボりたい」という気持ちと常に戦いながら作業を進めていくので、サボり癖のある人にはデメリットと言わざるを得ません。
リモートワークのメリット(働き手目線)
リモートワークのメリットを働き手目線で考えてみます。
会社に出勤する移動時間が削減される
リモートワークのメリットとして、出勤・退勤時間の削減が挙げられます。
会社から近場に住んでいる人であればそれほどかもしれませんが、往復三時間以上かけて出勤している社員にとっては最高です。
毎日3時間増えているようなものですし、満員電車や車での移動のストレスや疲れから解放されます。
浮いた3時間で家族との朝食や夕食が取れたり、朝のランニングや夜の筋トレ時間に当てることもできるでしょう。
嫌な対面の人間関係のストレスから解放される
リモートワークで会社に出勤しないことで、嫌な人間関係から物理的に解放されます。
僕も経験上、オフィス内にいる同僚や内勤スタッフが嫌いだったので、リモートワークによって物理的な距離ができるのがとても嬉しかったです。
連絡もチャットで済むので、これまでストレスだった対面のコミュニケーションがなくなったことで心のゆとりができるようになりました。
好きな場所で働くことができる
リモートワークでは働く場所を選べます。
自宅が集中できるなら自宅でもいいですし、カフェのほうが落ち着くならカフェでやるのもいいです。
仲の良い社員同士で集まって仕事をするのも可能です。
働く場所を選べるのはリモートワーク最大のメリットですよね。
業務効率が上がれば余暇を仕事の合間に取り入れられる
サボりと似てるかもしれませんが、仕事を早く終わらせてしまえば、スキマ時間を使って自分の好きなことができます。
僕がもともといた会社では、事前にスケジュール申請をしていれば、リモートワーク中に筋トレやセミナーへの参加なども許可されていました。
「仕事はないけど、オフィスにいなきゃいけない」という時間が、自分の趣味やスキルアップに使えることで、働き方にゆとりができます。
自分の世界で一人集中モードで作業できる
リモートワークは一人で仕事ができますので、集中モードで作業したい人には最高ですよね。
オフィス内にいると、どうでもいい会話や雑音で気が散ってしまったり、集中モード中に声をかけられて作業に集中できない場合があります。
しかし、リモートワーク中なら周囲からの妨害から解放されますので、仕事に集中することができます。
仕事が終わったら即座にプライベートに移行できる
リモートワークによって移動時間が削減されるということは、パソコンを閉じた瞬間、帰宅が完了するということです。
業務終了した1分後にシャワーを浴びたり、ソファで横になって映画をみたり、筋トレに出かけることだってできます。
場所の拘束から解放された平日の夜ほど楽しいものはありません。
育児や介護、病気などと仕事を両立できる
リモートワークであれば、普通の会社では介護でやすまなければならない時や、持病などで会社にいづらい人もうまく仕事と両立することができます。
もちろん、休むべき時は休むのが最善ですが。
しかし育児や介護、持病を理由に働きたくても常勤で働けない人がいるのも事実。
そんな人にとってリモートワークは働き方の柔軟性を広げてくれます。
リモートワークの仕事で成果を出す秘訣
リモートワークで成果をだすためにリモートワーカーがやるべきことをまとめました。
- スケジュール管理を厳格に行う
- あえて自宅でもスーツに着替える
- 適度に意識的な休憩を取り入れる
- プライベートの時間を充実させる
- 仕事が終わったら社用端末を一切さわらない
詳しく解説します。
スケジュール管理を厳格に行う
リモートワークで成果をだすためにはスケジュール管理の徹底が必要です。
1日の予定を前日に15分単位でキッチリとスケジューラーに入れておき、予定通りに行動する習慣をつけましょう。
スケジュールがないまま作業をしているといつまで経っても生産性が向上しませんよ。
あえて自宅でもスーツに着替える
リモートワークは自由な服装で働けるのもメリットですが、スウェットやジャージでいると心理的にだらけてしまいます。
スーツにあえて着替えることで、仕事モードに心理的に切り替えることができます。
集中できない人はやってみてもいいでしょう。
適度に意識的な休憩を取り入れる
適度な休憩はリモートワークには欠かせません。
好きな時に休憩ができると、いつまでもダラダラと休んでしまいがちです。
しかし、自分で決めた時間などで意識的に休憩をしていくと、作業と休みのメリハリがついて、作業効率を維持できます。
おすすめはあえて長めに休憩を確保することです。
「もう少しやすみたいな」ではなく、「これだけ休んだことだし、頑張ろう」という意識に変えていくのがおすすめです。
プライベートの時間を充実させる
リモートワークは時間や場所の自由が効くからこそ、仕事をやると決めた時にキッチリやるのが良いのです。
仕事と決めた時間にしっかり作業をするには、プライベートを充実させることです。
これでもかというくらいプライベートの時間が充実すると、比例して仕事中の作業へのコミットが高まります。
これもメリハリですね。
仕事が終わったら社用端末を一切さわらない
仕事が終わったらパソコンや携帯の電源を切ることをおすすめします。
というのも、仕事を終えたと思っても、ついついパソコンや携帯でメールやチャットを見てしまい、作業を再開してしまったりする人が多いからです。
結果的にステルス残業をしていしまい、自分で自分をブラック企業化してしまうのです。
仕事を終了したら、もうその日は終わり。
それくらいの覚悟でパソコンを閉じましょう。
リモートワークのデメリット(企業目線)
リモートワークを導入する側の視点でもメリットとデメリットを考えてみます。
業務管理があいまいになりがち
リモートワークでの業務管理は難しいでしょう。
セールスフォースなどのソフトウェアにはリモートワークでの業務管理などを効率化するものもありますが、働き手としては適当に入力したり、作業報告を偽造できるので、形式的な管理とならざるをえません。
裁量を持って働ける社員がいることが前提です。
コミュニケーションが減る
チャットツールなどを導入することで、リモートワーク中のコミュニケーションを活発化するソリューションは山ほどあります。
確かに理論的にはわかるのですが、正直あまり効果的ではないです。
コミュニケーションは間違いなく減ります。
しかし、コミュニケーションが減ること自体は悪いことではないかなと思います。
なぜなら、チャット化を通じてコミュニケーションの選別が行われることで、連絡は効率的になるからです。
メールやチャットで伝達できることをわざわざ30分・1時間の会議を設けて情報共有している会社は未だにあります。
そのような会社にとっては、コミュニケーション選別が逆にメリットになりますよね。
教育が行き届いていないと生産性が下がる
リモートワークの導入をいきなり新入社員に実施させるのはハードルが高いです。
リモートワークではコミュニケーションが減るので、会社のカルチャーや統一感などの文化的な部分が形骸化しやすいです。
そのカルチャーすらわからない新入社員が単独行動で仕事をできるはずもなく、いずれ孤独を抱えて会社を去っていくことでしょう。
既存社員ですら、リモートワークによる管理不行届によってパフォーマンスを下げるスタッフも出てきますので、リモートワーク導入の前提は徹底した教育が必要となります。
リモートワークのメリット(企業目線)
リモートワークの導入はデメリットばかりではありません。
企業目線でのメリットも考えていきます。
生産性が向上する
リモートワークを導入することで生産性が向上することがあります。
移動やコミュニケーションのロスが削減される分、生産性があがります。
注意したいのが、あくまで「作業が効率化される」からではなく、「無駄が削減される」から生産性が上がるという点です。
場所を変えることで作業パフォーマンスが上がるわけではないのです。
コストが削減できる
リモートワークを導入すると交通費やオフィス関連の出費を削減することができます。
もちろん、セキュリティコストが上がったりする場合もあるので、浮いたコストをITツールへの投資にシフトさせるという会社もあるでしょう。
しかし、都内の高い物件でわざわざ社員一同集まるということがなくなれば、大幅なコスト削減に期待できることは間違いありません。
働き方の多様性をアピールできる
リモートワークは働き方の多様性をアピールする良い材料になります。
採用難の近年において、企業のダイバーシティへの取り組みは転職者や新卒の応募へ大きな影響を与えます。
リモートワーク推進をしていることで人材確保へのプラスの影響が期待できます。
全国から人材を確保できる
リモートワークは場所を問いません。
そのため、オフィス所在地以外からも人材を確保できる可能性に恵まれます。
これまで近所や通勤可能範囲の人材獲得であったのが、全国から募集ができるとなると、人材確保の戦略が広がります。
余談ですが、私の会社もリモートワークOKの求人をindeedに掲載していたら、ブルガリアからトリリンガルの海外在住の人から応募が来たことがあります。
(採用はしませんでしたが)
従業員の就業満足度を向上できる
リモートワークによって、従業員の就業満足度が上がり、離職率の低下につながるメリットがあります。
ワークライフバランスが取れている会社で働きたい人材にとっては、リモートワークの会社は「良い会社」です。
働き方の多様化により、従業員の終業満足度が上がり、離職率が下がるのなら、大きなメリットと考えていいでしょう。
リモートワークがスタンダードな社会が来た
2020年のコロナウィルスの流行により、反強制的にリモートワークが普及しましたね。
グーグルやフェイスブックはすでに年末までリモートワークを継続すると発表しています。
この勢いて東京都内の会社の多くでリモートワークが普及しているのはいい傾向ですね。
これを機にリモートワークが一般化してほしいものです。
(僕は常にリモートワークですが。笑)
リモートワークできる会社に今こそ転職しましょう!