そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
アルバイトのように会社から支払われる給与所得とは違い、業務委託契約となるUber Eats(ウーバーイーツ)。
配達パートナーは正しい税知識を持たなければ、後で取り返しのつかない事になる場合も。
そんな危険を犯さない為にも、当記事ではUber Eats(ウーバーイーツ)配達に関わる税知識について解説していきます。
- Uber Eats(ウーバーイーツ)で採用される業務委託とは?
- そもそも確定申告って何?
- Uber Eats(ウーバーイーツ)での副業で、活用可能な節税方法
以上について解説しているので、税知識が乏しくUber Eats(ウーバーイーツ)を始めるのに抵抗がある方にはピッタリな内容となっております。
キチンと学習を行えば、大きな節税効果を得られる税知識について解説していきますので、興味がある方はご参考下さい。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で採用される業務委託とは?
Uber Eats(ウーバーイーツ)で採用される業務委託について、抑えておきたい税知識は以下の3つです。
- 給与所得と業務委託の違い
- 業務委託で収める必要がある税金
- 個人事業主開業の検討も視野に!
詳しく解説していきますね。
給与所得と業務委託の違い
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーはUber Eats(ウーバーイーツ)やレストランの従業員では無く、第三者である個人事業主が配達する業務形態を採用しています。
そのため報酬として受け取るお金は会社勤めのサラリーマンやアルバイトで採用されている給与所得とは違い、「事業所得」又は「雑所得」と呼ばれる収入区分となります。
一方多くの方が生活していく為に受け取っているのは「給与所得」です。
事業所得 | 事業所得とは政府に指定された事業を行い、継続して収入が入ってくる見込みがある場合に適応される所得。
所得税や住民税といった税金を差し引く「源泉徴収」を行わない為、自分で報酬額を国へ知らせる必要がある所得となります。 そのため一定の条件以上の報酬をUber Eats(ウーバーイーツ)で得た場合は、どれくらいの報酬を受け取ったか税務署に知らせる「確定申告」と呼ばれる手続きが必要です。 |
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給与所得 | 雇用契約を結んだ従業員が毎月一定の額が保証される所得。
給与所得の大きなメリットは労働基準法の適応内となり、違反した場合は厳しい罰則が設けられるため法律上守られた安定して収入を得ることができる収入形態です。 また経営者の判断による自由な解雇を行えないので、最低限の報酬が保証された所得形態となります。 デメリットとしては各税金類は毎月給料から自動的に天引きされるので、手間はかからないものの税金対策を行えない事。 経営者側としては自由に解雇が行えない為、大幅な給料の増額が見込み辛い点が挙げられます。 |
業務委託で収める必要がある税金
業務委託となるUber Eats(ウーバーイーツ)で得た収入は、別途収める必要が発生する税金は以下の通りになります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
全部税処理を行ってくれる会社員やアルバイトとは違い、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーは自分で税金を収める必要があります。
更に一定条件に当てはまれば、1年間に渡り稼いだ金額を税務署へ報告する「確定申告」が必要になる事も。
確定申告時には1年の所得で決定した売り上げから、所得税や来年度から課税される住民税の額が決定します。
また個人事業主税は年間290万を超える利益があり「年間利益-経費-290万円」で残った額に5%の額が課せられる税金です。
ですがUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーで得る収入の場合は、少額になるケースが殆どでしょう。
個人事業主開業の検討も視野に!
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達で、配達パートナーは個人事業主という扱いになる為文字「個人事業主としての開業」を行う事が可能です。
個人事業主としての開業を行なった場合は、年間65万円の控除が行える「青色申告特別控除」と「経費計上」が行えるようになり大幅な節税が可能となります。
給与所得の場合は個人が得た年収全額に大して、税金の算出が決定するので大きな節税対策ができません。
そんな給与所得に対し事業所得の場合は「売り上げ-経費・青色申告特別控除=収入」となり、最後に算出された売上金に対して税金が課税されます。
そのため青色申告特別控除や経費計上を行う事により、大幅な税金対策を行う事ができます。
個人事業主は会社員でも開業する事が可能なので、Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぎ続ける見込みが立った場合は特別控除枠を狙い開業を検討するのも手でしょう。
そもそも確定申告って何?
今まで給与所得をメインの収入源として生活していた方々の場合、確定申告は馴染みが無い方も多いのではないでしょうか。
そこでUber Eats(ウーバーイーツ)を行う上で必要となる、確定申告の基礎知識について解説していきます。
- 年間20万円以上の収入がある場合は、確定申告が必要
- 確定申告を行わなければ、どうなる?
- 会社に副業を知られたくない場合には?
以上について詳しく解説していきますので、Uber Eats(ウーバーイーツ)を行う上で税知識に不安をお持ちの方は参考にしてみてください。
年間20万円以上の収入がある場合は、確定申告が必要
会社員が副業でUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーとして仕事をする場合、年間20万円以上の収入がある場合は確定申告が必要となります。
注意点として、ここで扱う所得とは「売り上げ-経費」から算出された額となります。
そのためUber Eats(ウーバーイーツ)での売り上げが年間40万に対し、経費が21万円掛かっていた場合は収入が19万円となり確定申告は不要。
ただし本職が会社員では無く、アルバイトやパートの場合は確定申告を行うため副業で得た収入の申告が必要になります。
更に個人事業主として開業している場合は、複色帳簿と呼ばれる売り上げに関わる金銭の取引の記録が必要です。
帳簿は会計ソフトを利用する事により簡単に作成する事が可能な上、利用料も経費として計上できるので初めて利用する場合は導入をお勧めします。
確定申告を行わなければ、どうなる?
給料から税金が天引きされる給与所得と違う事業所得ですが「確定申告が必要にも関わらず申告しない」場合、どのようなリスクが生じるかご存知でしょうか。
結論から言うと確定申告が必要にも関わらず、確定申告を行わない場合は「税務調査」、最悪の場合は「刑事処罰」の対象となります。
税務調査とは税務署が、「適切な税務を指導」又は「誤りの訂正」を求める調査。
強制的に家に押しかけ金品を持っていくイメージがありますが、一般的にイメージされる「強制執行」は1000万以上違い大金の脱税が疑われた場合に行われるもの。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーで税務調査が行われる場合は、質問検査権に基づいた「任意調査」が行われる可能性が高いでしょう。
任意という名前が付くものの、正当な理由なしに拒否を行うと罰則が適応されます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で当てはまりやすい、確定申告を行うべき基準に達したにも関わらず無申告を続け税務調査が入った場合に適応される罰則は「無申告課税」と呼ばれます。
「無申告課税」は、本来支払う税金を「修正申告」で納税を行った上で、更に余分に重税が課税される制度。
更に税務調査は数年前まで遡って調査を行うことができる為、数年間放置を続けると莫大な請求となり取り返しがつかない事態になる事も。
そのため確定申告の条件に当てはまりつつも無申告を貫くのは、デメリットの方が大きすぎるのも事実。
Uber Eats(ウーバーイーツ)での仕事機会を通じて税金知識を養い、正しい申告で税金対策を行いましょう。
会社に副業を知られたくない場合には?
配達パートナーとして仕事をする方で気になるのが、本業で勤める会社へ副業が知られるのかどうか。
特に年間の年収額で決定する税金関係は普段、会社に任せっきりなので不安な方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと「住民税を自分で収める」事により、本職で会社に副業を知られる確率はグッと低くする事ができます。
理由としては会社が社員の副業を知るキッカケとして繋がるのが、不自然な住民税の増額。確定申告を行うと来年度の年収に、副業で稼いだ額がプラスされた総合額によって住民税が算出されます。
算出された住民税が会社に通達され、不自然に増額した額から会社の経理が副業を察するパターンが知られてしまう原因です。
その原因を解消する方法として、確定申告時に選択する住民税の納付方法を「普通徴収を選択する」手段が挙げられます。
確定申告時には住民税の納付方法は、以下の2点から選ぶ事が可能です。
- 普通徴収
- 特別徴収
「普通徴収」とは住民が自ら納税を行う納税方法で、年間納税額の4分の1となる額を年4回に分けて支払いを行います。
一方「特別徴収」とは住民税を月割し給料から天引きされる制度なので、会社員として働く多くの方が当てはまる支払い方法となります。
特別徴収が行われた場合、主な手続きは会社(事業所)を介すため副業で増額した収入が把握されてしまいます。
そのため会社を通さず、直接自分で納付する「普通徴収」では住民税の不自然な増額を悟られる事なく確定申告を行う事が可能です。
Uber Eats(ウーバーイーツ)での副業で、活用可能な節税方法
通常のアルバイトとは異なり、業務委託となるUber Eats(ウーバーイーツ)では税制度を利用しつつ確定申告を行う事により大きな節税を行う事ができます。
活用可能な節税方法については、以下の通りとなっております。
- 確定申告を行う場合は、経費計上が可能
- 青色申告を行えば年間65万円の節税が可能
- 個人事業主の開業方法
具体的な節税方法の内容について、順を追って詳しく説明しましょう。
確定申告を行う場合は、経費計上が可能
Uber Eats(ウーバーイーツ)で条件が当てはまる場合に発生する義務となる確定申告ですが、配達に必要なものは経費計上を行い税金を下げる事が可能です。
経費とは必要機器や燃料、車体代などUber Eats(ウーバーイーツ)での売り上げを上げる為に必要な費用全般を指します。
更にイメージが掴めるよう、経費計上が可能な一例をご紹介しましょう。
- 車両購入代
- 燃料費
- スマホスタンド
- モバイルバッテリー
- 整備費
- 車両レンタル代
- 雨具
- 防寒着
- グローブ
経費計上を行う場合は支払い日を証明する領収書が必要となるので、無くさないように保管しておきましょう。
また10万円を超える車両の場合は「減価償却」と呼ばれる経費計上を行います。
減価償却とは購入費用を一括で経費計上を行う訳ではなく、数年に掛けて1年ずつ経費計上を行う方法。
自転車は2年、自動二輪は3年と国税庁で定められております。
更にプライベートで使用している場合は、車体費用を全て計上出来るわけではなく「家事按分」を利用します。
家事按分とは、プライベートと業務で使用する割合を考慮して経費計上を行う計上方法。購入した斜体は業務50%、プライベート50%の割合で利用している場合。
経費計上が可能なのは、業務で使用を行う車体費用の50%となります。
青色申告を行えば年間65万円の節税が可能
個人事業主として開業した事で行える節税方法の中でも、最も大きな節税が期待できる手段が「青色申告」です。
確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類が存在し、それぞれ以下のような特徴があります。
白色申告 | 開業の必要無し、帳簿が簡単で手続きがシンプル、ただし節税効果は得られない |
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青色申告 | 開業の必要有り、帳簿が複雑、ただし複数の特別控除により大きな節税効果かわ得られる |
白色申告のメリットは非常に薄いのが現状なので、確定申告を行うのであれば青色申告が有用候補でしょう。
特に青色申告を行う事で得られる特典である「65万円の特別控除」を受ける事ができる点でしょう。
個人事業主の税金は「売り上げ-経費・控除」で算出されるため、特別控除を受ける事で大幅な節税効果を得る事が可能です。
特別控除を受けるには、確定申告時に「青色申告承認申請書」を準備する必要があります。
青色申告承認申請書は、国税庁のHPからダウンロードする事ができます。
また会計ソフトを使用すると、開業届と共に簡単に作成する事が可能です。
個人事業主の開業方法
個人事業主の開業方法と聞くと難しいイメージがありますが、用紙を提出する簡単な手続きとなります。
開業届も国税庁のHPからダウンロード可能で、事業の内容項目は「Uber Eatsによる配達業」と記載を行えば問題ありません。
記載した開業届と青色申告承認申請書、マイナンバーカード(若くは通知カード、番号が記載された住民票)、印鑑を持参の上、住まい管轄の税務署へ提出を行います。
問題がなければ、開業届の手続き自体は1分程で終了。
どうしても分からない事があれば、混雑時でなければ税務署で親身に相談を受け付けてくれます。
ただし開業届を出すとUber Eats(ウーバーイーツ)という事業を行っているため、本職を退職する事になると失業手当が貰えないというデメリットが発生します。
退職予定があり、失業保険を利用する予定がある方は注意しましょう。
配達パートナーとして活動前に抑えたい税知識まとめ
最後にUber Eats(ウーバーイーツ)で活動する前に抑えておきたい税知識について、まとめていきましょう。
- 業務委託となるUber Eats(ウーバーイーツ)は、確定申告が必要になるケースが殆ど
- Uber Eats(ウーバーイーツ)では、自分で税金を収める必要有り
- 年間20万円を超える収入が有る場合は確定申告が必要
- 確定申告を行わなければ、取り返しがつかない事態に繋がる事も
- 本職で知られたくない場合は、確定申告時に普通徴収を選択
- 確定申告を行う場合は、経費計上を利用する事が可能
- 青色申告で65万円の特別控除を利用可能
- 開業方法は、必要書類を税務署へ提出するだけ
複雑な税知識が必要なので、どうしても面倒臭さが否めないUber Eats(ウーバーイーツ)配達。
ですが正しい税知識を養う事により、重い税金を軽減する事が可能になります。
税知識は他の副業でも活用できる、一生役立つ知識なのでUber Eats(ウーバーイーツ)を通じて税知識を蓄え自由に使える金銭を更に増やしていきましょう。