通貨ペアってどれがおすすめ?
FX初心者向けの通貨ペアは?
どの通貨ペアでトレードしたらいいかわからない
結論からお伝えすると、FX初心者は「取引量が多い通貨ペア」の「円建て」で始めるのが良いです。
通貨ペアの選び方や通貨ペアの基礎知識を解説します。
FXを始めたばかりの方の中には、「通貨ペア」という概念があったことを知らなかった人もいると思います。
実際多くのFXサイトでは「ドル円」での取引を前提に、FXのルールについて解説をしているので、無理はないでしょう。
しかし、FXにはドル円以外にも
- 「ユーロ円」
- 「ポンド円」
- 「ユーロドル」
- 「ポンドドル」
- 「トルコリラ円」
- 「南アフリカランド円」
などの先進国通貨の通貨ペアや新興国の通貨ペアも存在します。
これらの通貨ペアには、それぞれに特徴があり、適正なトレードスタイルというものもあります。
もし、通貨ペアごとの特徴を知らずに適当に通貨ペアを選んでトレードをしてしまうと、痛い目に合う可能性もあります。
逆に、通貨ペアごとの特徴を知ることでチャンスを得られる可能性だってあります。
今回は、FXトレードをするのに必ず必要な通貨ペアの特徴と、あなたの取引スタイルや性格にマッチしている通貨ペアについて紹介します。
- 通貨ペアの基礎を知る
- 通貨ペアの特徴を紹介
- あなたに合う通貨ペアを見つけよう!
通貨ペアの基礎|初心者は円建てで計算しやすいペアを選ぶ
まず初めに、通貨ペアの基礎知識について、知っておくべきポイントを2つ解説します。
通貨ペアには「円建て」と「外貨建て」がある
通貨ペアは「ドル円」や「ユーロ円」と言った「円建て」のペアだけがあるわけではありません。
- 「ユーロドル」
- 「ポンドドル」
- 「ポンドユーロ」
- 「オーストラリアドルユーロ」
といった外貨建ての通貨ペアもあります。
私たち日本人としては、円建ての通貨ペアの方が直感的に分かりやすいです。
例えば
「1万通貨の買い建玉で1円円安になれば、10000円の利益」
という風に、簡単に利益や証拠金維持率の計算ができるからです。
これに対し外貨建てだと「0.01ドルだけドル高になると、1ドル=108円だから・・・」と、わざわざ通貨ペアの変動に対して円換算する必要が出てきます。
このように、為替の変動に対する利益・損失や証拠金維持率の算出が難しくなると、「〇〇円の損失になったら損切りしよう」というリスク管理の戦略を考えるのが難しくなる恐れがあります。
そのため、初心者の方はまず円建ての通貨ペアでトレードをすることが推奨されます。
FX初心者は計算がしやすい円建てから慣れていこう!
通貨ペアの特徴
通貨ペアはたくさんありますが、その数だけ特徴も多岐にわたります。
- 取引量の差
- スプレットの差
- ボラティリティの差
- スワップポイントの差
- 各国で実施される政策金利の差
まず、FX会社のレート一覧を見れば一目瞭然ですが、買いレートと売りレートの差である「スプレッド」が異なります。
スプレッドは、取引量が多い通貨ほど小さくなる傾向があります。
世界で最も取引されている通貨ペアは「ユーロドル」です。
しかし、
ほとんどのFX会社は「ドル円」を看板商品として提示しているので、ドル円のスプレッドを最も狭く設定していることが多いです。
逆に取引量が少ない新興国の通貨ペアはスプレッドは広くなりがちです。
その反面、ボラティリティ(値動きの比率)が大きいという特徴があります。
また、建玉を営業日を跨いで保有することで発生する「スワップポイント」も異なります。
スワップポイントは、通貨の発行体である国の金利で決まります。
基本的にスワップポイントは下記の特徴があります。
「金利が高い通貨を買えばスワップポイントを貰える」
「金利が高い通貨を売ればスワップポイントを支払う」
例えば、「ドル円」通貨ペアの場合は、ドルの発行体であるアメリカの金利の方が円の発行体である日本の金利より高いので、「ドル円の買い建てをすればスワップポイントを受け取る。ドル円の売り建てをすればスワップポイントを支払う」となります。
しかし、「トルコリラドル」通貨ペアの場合はトルコの金利の方がアメリカの金利より高いため「トルコリラドルを買い建てすればスワップポイントを貰い、売り建てすればスワップポイントを支払う」となります。
スワップポイントで稼ぐ方法は下記の記事でおさらいしましょう。
FX初心者の通貨ペアの選び方|トレードスタイル別
通貨ペアの特徴について説明しましたが、それではあなたに合うおすすめの通貨ペアはどのように選べばいいのでしょうか?
通貨ペアを選ぶ際に大切な要素は、通貨ペアの特徴を踏まえて
- あなたの性格に合った通貨ペアを選ぶ
- あなたのトレードスタイルに合った通貨ペアを選ぶ
事が大切です。
テクニカル分析を重視|ドル円・ユーロドル
テクニカル分析を重視する几帳面な方には、ドル円やユーロドルなどの「取引量が多い通貨ペア」をおすすめします。
取引量が多い通貨ペアは、 統計算出時のサンプル数が多く信憑性が大きいので、チャート分析が機能しやすい傾向にあります。
逆に、取引量が少なく、期間が短い通貨ペアだとチャート分析をしてもダマシが出現する可能性が大きいのでおススメできません。
短期トレード|ボラティリティの多い新興国通貨
スキャルピングなど、チャートの値動きだけを見て短期間での利益を見込むせっかちなあなたには、値動きが大きな新興国通貨ペアがおススメです。
代表的な通貨ペアとして
- 「南アフリカランド円」
- 「トルコリラ円」
などがあります。
ただし、新興国通貨ペアはスプレッドが広くなりがちであり、またスキャルピングトレードもかなりの経験を積まなければ利益を得るのは難しいです。
そのため、初心者にはあまりおススメできません。
初心者におすすめの通貨ペアまとめ
FXの通貨ペアについて、それぞれの特徴やあなたにおススメな通貨ペアの選び方について説明しました。
あなたにぴったりな通貨ペアは見つかりましたでしょうか?
取引をする通貨ペアが見つかったら、次は取引をする際の注文方法やテクニカル分析の方法について学びましょう。
また、この記事では簡単に触れた「スワップポイント」の仕組みや、「スプレッドの特徴」についても解説します。
理解を深めることで、より有利にトレードが出来るようになるのでお楽しみに!