フリーランスと起業の違いを比較|あなたはどっちに向いている?

フリーランスと企業の違いあなたはどっち?

悩み

フリーランスになるべきか起業するべきか迷っています。
それぞれの違いや、どちらがいいかについて知りたいです。


今回はこういった悩みを解決いたします。

解説ポイント

  • フリーランスとは?
  • 起業とは?
  • フリーランスと企業の違い
  • フリーランスが向いている人
  • 起業が向いている人

この記事を書いている僕は現役フリーランスとして活動しています。

実体験に基づいて解説していきますので、3分ほどお付き合いください。

目次

フリーランスとは?個人事業主との違いも説明

フリーランスとは、企業に属さずに個人で仕事をして収入を得ている人のことです。

個人事業主と呼ばれることもあります。

元々はアメリカで使われ始めた言葉ですが、インターネットの普及と共に1990年代から日本でも使われるようになりました。

また、インターネットの普及によりフリーランスになることが容易になりこの数十年間フリーランスの人口は急増しています。

しかし厳密には、フリーランスと個人事業主は異なります。

フリーランスとは、単発で仕事の契約を結び、その仕事をこなすことで収入を得ている人のことです。

具体的には、

  • webライター
  • webデザイナー
  • システムエンジニア
  • イラスタレーター
  • カメラマン
  • フリー漫画家
  • 動画編集者

などがあります。

また、個人事業主とは企業に属さずに個人で事業を営んでいる人のことです。

自営業といわれることもあります。

具体的には、

  • 居酒屋などの飲食店
  • 理髪店
  • 花屋
  • 豆腐屋
  • 塗装屋

などがあります。

これまでのように会社に属して働くという働き方が考え直され始めている今、フリーランスになろうと思えば誰でもなれる新しい働き方ということで注目を集めています。

起業とは?

起業とは、新しく事業を開始することです。

創業と同じ意味でつかわれることもよくありますよね。

ただし、創業は未来のこととして使わないのに比べ、起業は未来のこととしても使われるワードとなります。

「創業○○年」といった言い方をしますよね。

ですが起業はそういった使い方はしませんし、「これから起業する」といった意味合いで使われていることが多いですよね。

未来のこととして使うことが多い言葉です。

また、近年では「起業」という言葉の特徴として「ベンチャー」や「スタートアップ」などに使われることが多い傾向にあります。

更に、すでに世の中にあるサービスを更に充実させたり、問題点をクリアできるようなサービス、商品などを展開するといった場合にも使われることがあります。

または、これまでにないサービスを考えて起業するなど、新しいことや目的など、チャレンジするという意味合いでも、起業という言葉が使われることの多い時代となっています。

フリーランスと起業の違い

フリーランスと起業について解説しましたが、それぞれの主な違いを3つ挙げると以下のようになります。

フリーランスと起業の違い

  • リスク
  • 自由度
  • 収入

それぞれ詳しく見ていきましょう。

フリーランスと起業の違い①リスク

フリーランスと起業にはリスクの違いがあります。

フリーランスはリスクが低くて、起業はリスクが高いです。

フリーランスはなろうと思えば1円もかけずにその日からフリーランスになることができます。

勤めている会社を辞めてフリーランスになるという場合には、収入がゼロになるというリスクはあるかもしれません。

しかし数か月間収入ゼロでも生活できるような貯金をためたり、まずは副業として始めて見て「これはフリーランスになっても大丈夫だ」と思ったらフリーランスになるというようにリスクを減らすこともできます。

フリーランスになる方は上記2つのいずれかの方法を取って、リスクを減らしてからフリーランスになることが多いです。

また、基本的には1人で仕事をすることになりますので周りに迷惑をかけることもありません。

フリーランスになるリスクは限りなくゼロに近いです。

一方起業は成功したときのリターンが大きい分、失敗したときのリスクも多い、ハイリスクハイリターンな選択肢です。

起業するということは、多かれ少なかれ従業員を抱えるということになります。

また、設備投資なども含めて、まず起業するために相当の資金が必要になります。

ですのである程度勝算があるという場合を除いては、起業は難しい選択肢と言えるでしょう。

あわせて読みたい
起業の成功率6%は嘘?真相と“成功率を上げる”方法を解説【経験談】 これから「起業したい」という人にとって、「起業成功率6%」は大問題ですね。 今回はその真相と、「どうすれば成功率を上げられるのか」を解説します。 先に結論をお...

フリーランスと起業の違い②自由度

フリーランスと起業には自由度の違いがあります。

フリーランスはあらゆる職種の中で最も自由度が高いです。

また、起業も会社員と比べると自由ですが多少の制約はあります。

フリーランスはその名の通り自由です。

どれくらい自由かというと、

  • どの仕事を受けるのか
  • どのくらい受けるのか
  • いつ仕事をするのか

すべてを自由に決めることができます。

今月100万円稼げたから、3か月間は南国でのんびり過ごそうといったことも可能です。

場所も時間もお金も職業もすべて自由に決めることができるのは世界中を見てもフリーランスだけですよね。

ただし全てを自由に決めることができる反面、それはすべて自分の責任になります。

お金が稼げなくても自分の責任ですし、忙しくて時間がなくても自分の責任です。

フリーランスは、フリーランスとして生きる力の上に自由が成り立っているということを肝に銘じておかなければいけません。

起業もある程度自由は効きますが、フリーランスと比べると自由度は低いです。

経営陣と話し合って物事を決める必要があります。

ちなみに起業する方の中には、友人同士で組んで起業をするという方が多いのですが、それはおすすめできません。

理由としては、友人関係のまま会社を一緒に経営すると、確実にもめるからです。

経営方針でも収入に関してでもあらゆることでもめることになります。

友人関係も崩壊しますし、会社の経営も傾きますよね。

フリーランスと起業の違い③収入

フリーランスと起業の違いとして、収入があります。

フリーランスは収入に上限がある場合が多いです。

起業した場合には、収入は無制限に伸ばすことができます。

フリーランスの仕事のほとんどは労働集約型の仕事です。

労働集約型の仕事とは、働いた分だけ報酬が貰えるというタイプの仕事です。

エンジニアもライターもデザイナーも仕事をしてサイトなり記事なりデザインを納品した分だけ報酬を得るという仕組みですよね。

自分の価値を高めていくことで報酬や単価を上げていくことはできますが、それでもやはり限界はあります。

業界で最も稼いでいる人でもエンジニアで年収3000万、ライターやデザイナーで年収1000万といったかんじです。

ただしフリーランスの中でも収入を上限なく伸ばすことができる職業があります。

それは、ブロガーやアフィリエイター、youtuberなどの資産型の労働ができる職です。

この場合、一度アップしたものは半永久的に閲覧再生され続けるので、いいコンテンツを提供することができれば、遊んでいる時も寝ている時も報酬が発生し続けます。

自分の分身の仕事をしてもらうといったイメージです。

起業も自分一人ではなく、従業員に売り上げを挙げてもらってそこからそれぞれの報酬が決まっていくので、フリーランスと同じく自分ひとりで働くよりも多くの収入を得ることができます。

フリーランスが向いている人

フリーランスが向いている人の特徴としては以下の3つです。

フリーランスが向いている人の特徴
  • 自分のペースで働きたい
  • 1つのことを突き詰めたい
  • 強い意志がある


それぞれ詳しく見ていきましょう。

フリーランスが向いている人の特徴①自分のペースで働きたい

誰からも邪魔されずに自分のペースで働きたいという方には、フリーランスが向いています。

フリーランスは働き方を全て自分のペースで決めることができます

働き方改革どころのレベルではないですよね(笑)

「今日はやる気が出るぞ!」という日には一日15時間働いてもいいですし、「なんだか最近やる気が出ないな」と思ったら1週間を休みを取ってもかまいません。

また、1日の中でも30分おきに休憩をとっても誰からも文句を言われません。

さらにどのくらいの仕事を受注するかもすべて自分で決めることができます。

ですのでフリーランスは自分のペースで働きたいという方におすすめです。

あわせて読みたい
【体験談】フリーランスの働き方は?向いている人・向いていない人を解説 今回はこういった悩みを解決いたします。 この記事を書いている僕も現役フリーランスとして働いています。 現在フリーランス2年目ですので、これからフリーランスになり...

例えば集中力が長く続かなかったり、やる気のオンオフが激しいという人は一般の会社員生活は向いていません。

毎日決まった時間に働かなければなりませんが、その時自分が集中できるのかやる気があるのかは別問題ですよね。

結果として集中もできないしやる気もないのにいやいや仕事をするという会社にとっても自分にとっても効率が悪いことになってしまします。

こういったことに悩んでいる人はフリーランスが向いていますよ。

フリーランスが向いている人の特徴②1つのことを突き詰めたい

1つのことを突き詰めたいという人はフリーランスが向いています。

理由としては、フリーランスは自由度が高いので何をするかはすべて個人の自由ですし、1つのことを突き詰めることで収入が増えやすいのがフリーランスだからです。

一般的な会社員ですと、一つのことを突き詰めていってもなかなか評価を受けることができませんよね。

一つのことに突き抜けるのではなく、様々なことを平等にこなすようなスキルが求められます。

どんなことでも平均的にこなすことができるという方はそれでもいいかもしれません。

しかし、興味があることはいくらでもできるけど興味がないことには全く熱が入らないという方には難しいです。

しかしフリーランスですと、一つのことを突き詰めていくことで自分の価値を高めていくことができます

例えばフリーランスエンジニアという存在はたくさんいますが、その中で自分はどんなことを得意としているのか、他の人とは違って何ができるのかということがフリーランスとしての稼ぎに直結してきます。

ですので、1つのことを突き詰めたいという方は、フリーランスに向いています。

フリーランスが向いている人の特徴③強い意志がある

また、強い意志がある人はフリーランスに向いています。

理由としては、フリーランスはなろうと思えば誰でもなれるので簡単になることができてしまいますが、フリーランスとして成功するかどうかは自分の行動次第だからです。

ですのでフリーランスになるときによっぽど強い意志がないと、フリーランスになっても失敗してしまいます。

これは現在のフリーランスを見ても明らかです。

会社員時代に満足いく生活を送っていた方がフリーランスになった場合は、急にすべてを自分で決めなければならないのでフリーランスとしてうまくいかないという方が多いです。

フリーランスとしてうまくいく人は、会社員時代によっぽど優秀だった人、もしくは会社員時代にブラック企業や理不尽なことで疲弊してきた人です。

  • 会社員としてうまくいっている人
  • うまくいっていない人

このような両極端な人がフリーランスでは成功しやすいです。

会社員時代に優秀だった人は、自己管理能力も高いと思うので、フリーランスでもうまくいきやすいです。

会社員時代うまくいってなかった人は、

「絶対に会社員には戻りたくない。」
「何としてでも成功したい。」

というように意志が強い場合が多いので、自由でダラダラとしてしまいがちなフリーランスでも生き残れる可能性が高いです。

意志が強い人はフリーランスに向いていますよ。

あわせて読みたい
フリーランスで挫折する人に共通する5つの特徴 こういった悩みを解決します。 この記事では、フリーランスで挫折する人の特徴やフリーランスで挫折しない方法について解説していきます。 フリーランスとして成功した...

起業が向いている人

起業が向いている人の特徴としては以下の3つです。

起業が向いている人の特徴
  • 1人ではできない大きなことを成し遂げたい
  • 1つのことに熱中しない
  • 人望がある


それぞれ詳しく見ていきましょう。

起業が向いている人の特徴①1人ではできない大きなことを成し遂げたい

1人ではできない大きなことを成し遂げたいという人には起業が向いています。

会社員は、会社の方針に従って仕事をしなければならないので、自分が好きなことをすることができません。

また、フリーランスですと自分が好きなことはできますが一人なのでできることには限度があります。

フリーランスでチームを組んで動くという方法もありますが、それでもやはりできることには限りがありますよね。

しかし起業することで自分が興味がある事業を大人数でコストをかけて行うことができます

これは1人ではどんなに能力があってもできないことですよね。

ですので何か自分にやりたいことがあって、それが会社員では難しい場合、さらにフリーランスでも1人や少数では難しい場合には、起業という選択肢を考えてみましょう。

ただしやりたいことがないのに、起業したいという気持ちだけが先行してしまうのは絶対にダメです。

やりたいことがないのに起業したというのが企業失敗例としても最も多いのでそこは気を付けてください。

1人ではできない大きなことを成し遂げたいという方は企業に向いていますよ。

起業が向いている人の特徴②1つのことに熱中しない

1つのことに熱中しないという方も起業に向いています。

起業すると、会社全体のことを常に把握する必要がありますし、本当に様々なことを気に掛ける必要があります。

ですので何か1つのことを突き詰めたいという方には向いていません。

むしろ、一時的に興味は持つが、興味がコロコロ移り変わるという人に向いています。

1つのことに熱中すると周りが見えなくなることが多いです。

興味を常に移し続けることで常に第三者目線から物事を考えることができるようになります。

これは会社を経営していく上で最も大事なことです。

1つのことに熱中してしまうタイプの方は、会社員の方が向いているでしょう。

研究者もさらに向いています。

また、フリーランスであれば何をしても自由ですので1つのことを突き詰めることもできますよね。

1つのことに熱中してしまうという方は会社員や研究者、フリーランスを目指すといいでしょう。

ただし興味が常に移り変わるという方には向いています。

理由としては、興味を持ったことを会社としてプロジェクトをたてて活動していき、他のことにも興味が出てきたらそちらもプロジェクトとして立ち上げるという風に、興味がコロコロ変わってもどれにも対応することができるからです。

1つのことに熱中しないという人は起業が向いていますよ。

起業が向いている人の特徴③人望がある

人望がある人は起業に向いています。

起業は1人ではできません。

起業自体は1人でもできますが、そこから生き残っていくためには様々な人からの協力が必要になります。

もちろん従業員からの人望も必要ですし、経営陣からの人望も必要です。

また、起業を経験している他経営者仲間からの人望も必要です。

起業をするにはとにかく内外問わず周りからの人望、信頼が必要ですよね。

しかしそこで気を付けておきたいのが、経営陣との信頼関係についてです。

経営陣と信頼関係を築くことができるのはとてもいいことです。

しかし、まるで友人のような関係になってはいないでしょうか。

実は起業で失敗する方のほとんどは経営陣との関係性が問題です。

また、友人複数名で起業して全員が経営ポジションにいるということもよくあるかと思います。

そういった状況で、友人関係を残したままでいると、悪いことしかありません。

意見が食い違ってもめることもありますし、その時に誰が決定をするのかを決めていない場合にはグダグダと悪い状況が続いていってしまします。

人望は必要ですが、ビジネスとして割り切った関係を構築したいところです。

人望がある人は起業に向いていますよ。

フリーランスと起業の比較まとめ

以上、フリーランスと起業どちらが向いているかについて解説いたしました。

自分は、フリーランスに向いているのか、それとも起業が向いているのかについてお分かりいただけたかと思います。

自分に向いている方を選ぶことができるかどうかが大切です。

自分がどちらに向いているのかについて今一度考えてみてみてください。

あわせて読みたい
フリーランスが個人事業主から法人化すべき理由を5つの観点から考察 この記事を書いている僕は現在、脱サラして会社をやっていますが、これは本当に悩みました。 他のサイトでは詳しい事は書いてあるけど、「結局、自分だったらどっちがベ...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次