面接を攻略したいです。
どんな人が面接官に「採用したい」と思ってもらえるのでしょうか。
今回はこの悩みを解決します。
転職活動の中では、次々に内定をもらう人とそうでない人に分かれます。
その差はどこにあるのでしょうか。
転職の際には、実績や能力も大切です。
しかしそれ以上に「一緒に働きたい」と思ってもらうことが鍵となります。
もちろん実績があるほうがよいですが、チームで働く上では「一緒に働きたい」と思う人が組織にいてほしいのが本音です。
どれだけ実績があっても一緒に働きたいと思えない人は採用することはないでしょう。
今回は元採用コンサルで人事を知り尽くした僕が、「採用したい人」の特徴について解説していきます。
現在の採用トレンドは「共感採用」
これまでの中途採用は無味乾燥的な求人票の条件にあったスキルや経験を持っている人を採用してきた傾向があります。
しかし、深刻な人手不足と人材の多様化が進んできたことで、「スキルマッチング」の中途採用から「カルチャーマッチング」に変わりつつあります。
つまり、自社の雰囲気や文化に合う人材を採用していこうという動きです。
カルチャーマッチングを重視するトレンドになり、最近では自社のPRをSNSや採用ホームページを使って自社カルチャーの情報発信を行う企業が増えています。
裏を返せば、カルチャーに合わない人材はスキルがあっても採用できないとも言えます。
これから中途で転職する人にとっては、「自分にあった企業」を選ぶのと同時に「会社のカルチャーにあっている人材」と思ってもらえることが採用したいとと思ってもらえるコツです。
転職先の企業のカルチャーを口コミから調べておこう
企業はカルチャーフィットを大切にしています。
そのため、転職面接の際には、企業がどんなカルチャーの会社なのかを知っておく必要があります。
おすすめなのは企業の口コミなどからその会社が大切にしていることやどんな社員がいるかを知ることです。
会社の口コミから実態を知り、応募先の企業が欲しい人材を逆算していきましょう。
企業のカルチャーや口コミはキャリコネや転職会議で調べるのが良いですね。
キャリコネや転職会議には会社の内情がかなり赤裸々に掲載されています。
「そこまで載せちゃうんだ」という情報もあるので一度目を通してから応募先企業の対策を練っていくことができます。
転職がうまくいく人は、「採用したい」と人事担当者に思わせる
転職を成功させている人は、人事担当者に「採用したい」と思わせています。
それは自ら意識していることもあれば、自然にそう思わせていることもあるようです。
中途採用者は、良くも悪くもその人の働き方や仕事に対する姿勢が既に築かれています。
それは、前職の会社の働き方やルールの中に多少なりとも影響を受けているからです。
そのため、職歴のない新卒を採用するのとは事情が変わってくるのです。
新卒採用であれば、これから社内で教育するという前提で採用しています。
しかし、中途採用の場合は新卒ほど研修に時間は割けません。
そのため、実績と同じくらい人柄や雰囲気を判断して内定を出しているところが多いです。
では、「どうやったら採用したい」と担当者に思ってもらえるのでしょうか。
採用したい人の特徴
ここでは、採用したい人の特徴を4つ紹介します。
どれも基本的なことと思われるかもしれませんが、全てをできている人はあまりいないのが実情。
それぞれの特徴を読み、自分ができているかを振り返るとよいでしょう。
- 質問に対して簡潔に答える人
- 成長意欲や前向きさ
- 仕事に対する情熱
- 誠実さがある
- 環境に順応できそうな人
- 素直な人
- カルチャーにフィットしている人
順番に見ていきます。
質問に対して簡潔に答える人
だらだらしゃべる人は採用しないですね。
まずは、質問に対して簡潔に答える人です。
前職での経験が豊富だと、ついつい多くを話してしまいがちです。
すると、「何を伝えたいのか」がぼやけてしまいます。
仕事をする中でも、簡潔にアイディアや意見を言う能力は欠かせません。
特に時間や生産性を大切にしている会社では、長々と話をする人は嫌煙されるでしょう。
採用面接では、質問に対して簡潔に答えるように心がけるとよいでしょう。
簡潔に答えた後に追質問があれば補足説明をすればよいのです。
成長意欲や前向きさ
成長意欲がない人は採用しませんね!
面接の中で成長意欲や前向きさが伝わると、担当者も採用したいという気持ちが高まります。
会社が成長し続けるためには、社員の成長意欲が不可欠。
そのため、常に学び続ける力や伸びたいと思う力がある人は採用されやすいでしょう。
また、成長意欲とともに前向きさがあるとさらによいでしょう。
前向きな気持ちを兼ね備えている場合には、失敗や壁にあたった際にも諦めずに突き進んでいける人材だと判断できます。
採用面接の中では、自分の成長意欲について前職の経験を交えながら伝えられるとよいでしょう。
仕事に対する情熱
仕事への情熱を伝えるには、目標を明確に伝えよう!
仕事に対する情熱も大切です。
情熱というと、「会社のために全てを捧げる」「夜遅くまで身を粉にして働く」ということを考える方もいるかもしれません。
会社によってはこのような情熱を求めている場合もあるでしょう。
しかし、働き方改革を進んでいる現状では、このような力が求められることは少ないでしょう。
情熱というのは、仕事への愛着や働くことに対する明確な目標があることで判断することができます。
目標に向かって駆け抜けていく力や、仕事が好きという気持ちが面接で伝えられるとよいでしょう。
誠実さがある
誠実じゃない人はすぐに見抜かれますよ。
誠実さも大切なポイントです。
中途採用者は、前職での経験があるのが強みです。
しかし、その経験がマイナスに働くこともあります。
「前職ではこうだったから」と、今までの経験で仕事をこなしてしまう人だと、組織がうまく回らなくなってしまいます。
もちろん前職での経験を活かして仕事をしてほしいですが、それは合理的に判断した上でという前提があります。
経験を活かしつつも、仕事に対して誠実に取り組む人が採用されやすいでしょう。
そのため、面接では質問に対して傲慢な態度をとるのではなく、謙虚で誠実に臨むとよいでしょう。
環境に順応できそうな人
環境適応能力は今一番求められている力!
環境に順応できそうかどうかは中途採用で重視されるポイントです。
会社が恐れることの一つに「変な人を採用してしまう」ことが挙げられます。
「変な人」とは職場の風土や雰囲気を乱す人のことです。
特に中途採用の場合は様々なバックボーンの人材を会社に受け入れるため、これまで会社が築き上げてきた会社のカルチャー面に悪い刺激を与える人材を嫌います。
そのため、環境に順応できるかどうかは採用面接でよく見られているポイントです。
素直な人
素直って具体的にどういうこと?と思うあなたに詳しく解説します。
素直な人は人事や採用担当者から良い印象を受けることが多いです。
素直な人とは具体的に言うとこんな人です。
- 裏表のない人
- 一生懸命な人
- 感受性が豊かな人
- 人の話を聞くのがうまい人
- 自分のミスを認められる人
素直さは数十分話をすれば、受け答えですぐに見抜けます。
素直な人を装うのは簡単ではありませんので、日頃から意識していくと良いでしょう。
カルチャーにフィットしている人
相手のカルチャーを知り、自分がフィットしていることをアピールしよう!
いくら実績や経験があっても、会社に合わないと評価されてしまったら採用はされません。
例えば「みんなで協力して仕事する」のが会社のカルチャーなのに「ワンマンプレーでゴリゴリで仕事する」人がきても採用しないですよね。
「社員全員が起業家精神でチャレンジしよう!」というカルチャーの会社なのに「定年まで安定して働きたいです」という人は魅力のない人材ですよね。
このようにカルチャーフィットがしていないと、どんなにすごい人材でも「うちには合ってないね」と不採用となってしまいます。
応募先の企業のカルチャーは事前に調べておくのが得策です。
採用したい人の特徴まとめ
今回は、採用したい人の特徴について紹介しました。
ここまで読んだ方は気がついたかもしれませんが、全て仕事をする上で基本的なことです。
ただ、基本だからといって全てができている人はほとんどいません。
定期的に自分を4つの観点から振り返り、転職活動に活かすとよいでしょう。