40代で転職をしたいと考えている方も多いでしょう。
転職成功者全体のうち40代が占める割合は約14%。
(参考:みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2018年下半期) |転職ならdoda(デューダ) https://doda.jp/guide/age/)
この数字から考えると、40代の転職者は決して少なくありません。
この中にはキャリアチェンジをする方も多くいるでしょう。
どんなことに気をつけて転職活動に望んでいるのでしょうか。
今回は、40代の方が転職活動をすすめる上でのリスクとポイントについて紹介します。
40代の転職におけるリスク
まずは、40代の方が転職活動をする上でのリスクについて紹介します。
大きく3つあります。
- 年収の減少
- 家族の反対
- 環境への不適応(転職経験がない場合)
順番に見ていきます。
年収の減少
転職というと、年収が上がると考える方も多いでしょう。
しかし、40代の転職ではそうとも限らないのが現状です。
厚生労働省の「平成29年雇用動向調査の概要」によると、40~44歳・45~49歳どちらの年齢においても、転職後給与が下がったという方が約3割います。
そのため、転職をすれば年収が下がるリスクが生じます。
(参考:平成29年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/18-2/index.html)
家族の反対
家族から反対されるという可能性もあるでしょう。
子どもがいる場合やローンを組んでいる場合には、現状維持を望む家族の意見もあるでしょう。
自分自身では転職に対しての見通しがあったとしても、家族には見通しが立たないことが多いです。
そのため、転職自体を反対される場合もあるでしょう。
環境への不適応(転職経験がない場合)
転職経験がない場合には、環境への不適応が起こる可能性があります。
現在の会社のみが社歴の場合、20年同じ風土の中にいることになります。
そのため、いざ転職してみると、雰囲気が合わないなどで心身ともに疲弊してしまう可能性もあります。
今まで実績があったとしても、新しい会社に入れば一から学び直すことも多くなります。
そのため、慣れるまでは心身ともに疲弊する状態に陥ることもあります。
40代からキャリアチェンジする際のポイント
転職にはリスクがありますが、将来を見据えてキャリアチェンジを図りたい場合も多いでしょう。
今いる業界に将来性を感じなかったり、環境を変えたかったりなど理由は様々あると思います。
どんな場合にでもキャリアチェンジをする際にはポイントをおさえておくことが重要。
そのため、ここでは40代でキャリアチェンジする際のポイントについて紹介していきます。
ポイントは大きく分けて3つです。
- 市場価値を意識する
- 伸びていて人手不足の業界を狙う
- 今までの実績以上にこれから出せる実績をアピールする
これも順番に見ていきます。
市場価値を意識する
一番大切なのは、自分の市場価値を意識することです。
自分にどんな実績や能力があり、それをどのように活かしていけるのかを考えましょう。
社内で得たスキルや経験は、市場全体で見たときには価値があるのか。
また、価値がある場合にはどのような状況で活かしていけるのかを整理することで、転職活動がしやすくなります。
伸びていて人手不足の業界を狙う
業界を選択する際には、今の伸びていて人手不足のところを選ぶとよいでしょう。
すでに成熟している業界では、中途採用のポスト自体が少ないことも多いです。
そのため、飛び抜けた実績や能力のある場合を除いては採用されにくいでしょう。
今の伸びている業界で人手が不足している場合には、中途採用枠を多くとっている企業もあります。
そのような企業の中から自分に合うところを見つけていくと良いでしょう。
仮に今の自分の業界とかけ離れている場合でも、市場価値を理解していれば活かせることはあるはずです。
今までの実績以上にこれから出せる実績をアピールする
社会人経験が長いと、実績がたくさんある場合もあるでしょう。
しかし、40代以降の場合には実績をアピールするだけでは採用の決め手にはなりません。
年齢が上がれば上がるほど、今までの実績よりもこれからの実績が大切になります。
採用されたらどんな成果をあげられるのかを企業にアピールすることで、採用の確率をあげることができるでしょう。
まとめ
今回は、40代からキャリアチェンジをする場合のポイントについて紹介しました。
ここまで読んでいただいたらわかる通り、見切り発車の転職活動ではうまくいかないことが多くあります。
そのため、転職活動の前に市場価値を整理したり、リスクを考慮にいれるとよいでしょう。
転職活動に時間をとれないという場合も多いと思うので、戦略を練った上で効率的に転職活動をすすめることをおすすめします。