結論からお伝えすると、香港はノマド生活に適しています。
- 香港について
- 香港ノマドに適している理由
- 香港でノマド生活を送るうえでのデメリット
- 香港のどの地域がおすすめ
この記事を書いている私は、フリーランスとしてノマド生活をしています。
香港も3回訪れたことがあり、香港のノマド事情にも詳しいです。
私の実体験をもとに解説していきますので3分ほどお付き合いください。
香港について
香港は正確には国ではなく、中国の特別行政区という位置づけです。
元々は中国の一部でしたがイギリス領となり、その後中国に返還されました。
現在でも中国との間に対立があり、大規模なデモなども起きていますよね。
日本人の中には、香港と中国をほとんど同じものだと考えている人が多いですが実はそうではありません。
政治的にはそうかもしれませんが、経済的にそして人々の暮らし方は大きく異なります。
ノマドワーカーに直結する部分で言うと、中国では日本人が普段使っているSNSが使えないことが多いです。
ですのでクライアントとのコミュニケーションに支障が出てしまう場合があります。
しかし香港では、日本と同じようにそういったサービスを使うことができるので問題ありません。
香港がノマドに適している理由
香港はノマド生活に適しています。
理由としては以下の通りです。
- 治安がいい
- ビザなしで90日間の滞在が可能
- ネット環境がいい
- 外食が充実している
- 料理がおいしい
- 都会
- コンパクトな都市
- 実は自然も豊か
- 親日
- 日本の商品も手に入る
- 日本食も充実している
- カフェが多い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港がノマドに適している理由①治安がいい
香港がノマドに適している理由の1つ目は、治安がいい点です。
香港は日本と変わらないレベルで治安がいいです。
海外に滞在する場合には、治安が悪い国ですと強盗に気を付ける必要がありますし、治安が比較的良い国でもぼったくりに注意をする必要があります。
しかし香港ではどちらにも注意する必要がありません。
治安に関する不安がないというのは、ノマドワーカーにとっては大事なことです。
理由としてはノマドワーカーはカフェやコワーキングスペースで働くことが多いですが、PCを盗難されるリスクが低いからです。
ノマドワーカーは電子機器など高価なものを持ち歩くことが多いので、盗難の不安なく生活できるということは、日常生活でのストレスを少なくすることができます。
治安が悪い国ですと、警戒しすぎるがあまり、仕事に支障が出てしまうこともあります。
香港がノマドに適している理由②ビザなしで90日間の滞在が可能
香港がノマドに適している理由の2つ目は、ビザなしで90日間の滞在が可能な点です。
ジョージアなどごく一部の国では、ビザなしで90日間以上の滞在が認められているケースもあります。
しかしそれでもビザなし90日間はトップレベルの長さです。
約3か月間はビザなしで香港に滞在することができます。
ちなみに中国ですとビザなしで14日間までしか滞在することができないので、6倍以上も違いますよね。
また、香港は現状として中国の特別行政区という位置づけですが、中国や隣のマカオに移動する際にはパスポートが必要になります。
つまり出入国手続きと同じ手続きが必要ということです。
香港からマカオや中国本土は簡単にアクセスできるので、90日間を超えそうになったら一度マカオか中国本土に行って戻ってくれば、滞在日数はリセットされます。
香港がノマドに適している理由③ネット環境がいい
香港がノマド環境に適している理由の3つ目は、ネット環境が良い点です。
ネット環境を判断する指標としては、
- wifiがあるか
- ネット回線の速さ
以上の2点が挙げられます。
wifiに関しては香港のいたるところで接続可能です。
香港は東京よりも狭いので、街の隅々までwifi環境が整っています。
他の国だと都市部にはwifiが充実しているけど、地方に行くと全くないなんてこともありますよね。
また、ネット速度に関してもかなり早いです。
カフェやコワーキングスペースでもサクサク仕事をすることができます。
普通に仕事をしていてネット速度が遅いと感じることは絶対にありません。
ネット環境が整っているというのは、ノマドワーカーにとってはありがたいことですよね。
香港がノマドに適している理由④外食が充実している
香港がノマドに適している理由の4つ目は、外食が充実している点です。
香港は街のいたるところにローカルなレストランが充実しています。
ですので食に困ることはありません。
ヨーロッパですと、手ごろな価格で食べれる外食というとファストフードくらいしかありません。
毎日レストランというのは費用的にも難しいかと思います。
また、東南アジアですと屋台にてローカルフードを安く楽しむことができます。
基本的には衛生面でも問題ないのですが、食あたりを起こしたり水が体に合わずにお腹を壊してしまうこともありますよね。
私も実際にそのような経験をしたことがあります。
しかし香港では、レストランが充実しており値段も手ごろなので、食に関して困ることはありません。
毎回外食でも、そこまでコストをかけることなく生活ができますよ。
香港がノマドに適している理由⑤料理がおいしい
香港がノマドに適している理由の5つ目が、料理がおいしい点です。
香港料理は中華料理と一緒にされてしまいがちですが、香港ならではの味があります。
中華料理は地域によって、四川料理・広東料理と分類されていますよね。
香港は地理的にも広東省と隣接しており、中華料理の中でも広東料理に近い味となっています。
飲茶は特に有名ですよね。
また香港は飲み物も特徴的です。
香港で頼まれる飲み物はほとんどがコーラ・レモンティー・ミルクティーです。
またレモンティーには大量の輪切りのレモンが入れられており、最初見た時は驚くこと間違いなしです。
また歴史的にも、イギリスと中国が香港でアヘンとお茶を取引していたことがありますが、お茶(ティー)はいまだに香港では根強い人気を誇っています。
香港がノマドに適している理由⑥都会
香港がノマドに適している理由の6つ目は、香港が都会という点です。
香港は世界で一番都会だと思います。
都会をどう定義するかにもよりますが、最も面積が広い都会は東京ですし、最も近未来的な都会はドバイでしょう。
香港は、密度がもっとも高い都会です。
香港を訪れてみると分かりますが、香港は超高層ビルとタワーマンションしかたっていません。
10階建て以下の建物を見ることは、香港の端っこの方に行かないとありません。
香港へは飛行機でアクセスすることになりますが、空の上から香港を見た時の第一印象は、「針山に敷き詰められた待針」でした(笑)
超高層ビルが隙間なく敷き詰められているといった感じです。
ただし居住区の建物に関してはかなり年季が入っているものが多いです。
こんな都会で生活することもなかなかないと思うのでノマドワーカーにとってもいい経験になりますよ。
香港がノマドに適している理由⑦コンパクトな都市
香港がノマドに適している理由の7つ目は、コンパクトな都市である点です。
香港はシンガポールのような都市国家です。
厳密には中国の特別行政区という位置づけで国ではありませんが、シンガポールとかなり似ています。
東京よりも小さい面積で、700万人近い人々がくらしています。
香港は面積が小さいので電車での移動が便利です。
地下鉄も発達していますし、電車も発達しています。
バスもあって、使いこなせばかなり便利なのですが、使いこなさずとも電車だけで充分です。
また、ショッピングモールも街のいたるところにあります。
ですので生活しているうえで何か必要なものが出てきても簡単にそろえることができますし、困ることはありません。
コンパクトな都市ですので快適なノマド生活を送ることができますよ。
香港がノマドに適している理由⑧実は自然も豊か
香港がノマドに適している理由の8つ目は、実は自然も豊かである点です。
香港は「100万ドルの夜景」としても知られている通り、大都会でビルが所狭しと並んでいます。
実は香港は山が多いのですが、山の斜面にも高層ビルが建てられており、日本人にとってはものすごく不思議な感覚になります。
香港は
- 香港島
- 九龍
- 新界
- ランタオ島
以上の4つの地域に分かれているのですが、ランタオ島のみ、昔ながらの自然が残されています。
ちなみにランタオ島には香港国際空港や香港ディズニーランドなどの施設もあります。
香港は金融センターとして発展する前は漁港でした。ランタオ島では漁港時代の生活を垣間見ることができます。
おいしい海鮮料理も食べれますよ。
また、香港には離島も多いので、都会で疲れたら離島に行ってみるのもいいでしょう。
香港がノマドに適している理由⑨親日
香港がノマドに適している理由の9つ目が親日という点です。
台湾が親日というのは有名ですが、香港も実は親日です。
香港から日本への旅行者数は2019年で200万人以上です。
上記のデータは延べ人数ですので、同じ人が何度も日本旅行をしているという可能性はあります。
しかしそれでも人口700万人の香港で、年間200万人以上が日本を訪れているというのは、驚異的な数字ですよね。
香港人の3.5人に1人が日本を訪れているという計算になります。
すごい割合ですよね。
また幼少期に日本のおもちゃで遊んだり、アニメを見ていたという方が多く、話題がかみ合いやすいので仲良くなれますよ。
香港がノマドに適している理由⑩日本の商品も手に入る
香港がノマド生活に適している理由の10個目は、日本の商品も手に入るという点です。
ノマド生活では、現地の文化を体験できるというのが醍醐味です。
しかし、場合によっては日本のものが必要ということもありますよね。
日本の商品がスーパーやコンビニ、ショッピングモールに売ってあるかどうかは国によります。
東南アジアでは比較的よく日本の商品を見かけるのですが、中国ではほとんど見ることはありません。
基本的には中国の商品が並んでいます。
中国に日本の商品が売ってあるのであれば、数年前のようにわざわざ爆買いに来る必要もありませんよね。
しかし香港では、中国とは異なり日本の商品が数多く販売されています。
日本のお店も数多く香港に出店しています、例えばユニクロや無印良品は香港のいたるところにあります。
また、書店も日本の書店が出店しており、日本語の書籍をそのまま買うこともできちゃいますよ。
香港がノマドに適している理由⑪日本食も充実している
香港がノマドに適している理由の11個目は、日本食も充実している点です。
香港には日本資本のお店がたくさん進出していると解説しました。
それは飲食業界でも同じです。
大戸屋ややよい軒などのお店も香港に進出していますし、牛丼チェーン店も香港に進出しています。
一蘭や一風堂などのラーメンチェーン店も出店しています。
ただし価格は日本よりも高いので、毎日日本食を食べようというのは難しいかもしれません。
それでも日本食が恋しくなったときに、いつでも日本食が食べられる環境が整っているのは、ありがたいことですよね。
また、チェーン店以外にもおいしい日本食レストランが多数あります。
また、スーパーやコンビニでも日本の食材がそのまま売られています。
スーパーやコンビニでは日本のお菓子やカップラーメンなどをそのまま購入することができます。
香港がノマドに適している理由⑫カフェが多い
香港がノマドに適している理由の12個目は、カフェが多い点です。
カフェやコワーキングスペースの数は、ノマドワーカーにとっては重要なポイントですよね。
ホテルや家で作業をしてもいいですが、それだとなかなかやる気が出ないという方がほとんどですし、せっかく海外でノマド生活をしているのに、家に引きこもっているのは嫌ですよね。
しかし香港には街のいたるところにカフェがあります。
wifiももちろんありますし、長時間滞在も可能です。
また、コワーキングスペースも充実していますよ。
香港では、何不自由なく作業できる環境を見つけることができるので、ノマドワーカーにはおすすめです。
香港でノマド生活を送るうえでのデメリット
香港はノマド生活に向いているということはお分かりいただけたかと思います。
しかし香港でのノマド生活には、デメリットもあります。
香港でのノマド生活でのデメリットは以下の通りです。
- 物価が高い
- 部屋が狭い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港でのノマド生活でのデメリット①物価が高い
香港でのノマド生活のデメリットの1つ目は、物価が高い点です。
香港は金融都市ということもあり、物価が高いです。
基本的には日本と同じくらいの物価だと考えておけば間違いありません。
タクシーに関しても日本と同じくらいの価格です。
そして香港の中でも特に物価が高いのが、家です。
家賃に関して言えば、東京よりもはるかに高いです。
香港は面積が狭いところに700万人以上の人々が暮らしているので、当然といえば当然ですよね。
また香港は山が多いので実際に家を建てることができるスペースは、想像以上に狭いです。
香港を訪れてみると思ったより坂道が多いですし、山の斜面にもマンションが立てられていて驚きますよ。
香港はとにかく物価が高いので、ノマドワーカー初心者でお金に余裕がないという方にはオススメできません。
ノマド生活に慣れてきてお金に余裕があるという場合は是非訪れてみてください。
香港でのノマド生活でのデメリット②部屋が狭い
香港でのノマド生活のデメリットの2つ目は、部屋が狭い点です。
香港は家の値段がとにかく高いとお伝えしましたが、家がとにかく狭いことも特徴の一つです。
理由としては、香港の面積が狭いことと、それによって土地の値段が上がっているからです。
日本でも東京のワンルームマンションは「ウサギ小屋」などと皮肉を込めて呼ばれることがありますが、香港はそれ以上に狭いです。
ですのである程度の家賃を払わなければ広々とした住居に住むことはできません。
実際に香港の住民はものすごく狭い部屋で生活をしています。
日本ですと、就職して一人暮らしを始める若者が多いですが、香港では家賃が高いのでそんなことはできません。
香港は面積が小さいので一人暮らしをせずとも実家から通勤できるという理由もあります。
香港のどの地域がおすすめ
香港は大きく以下の4つの地域に分けることができます。
- 香港島
- 九龍
- 新界
- ランタオ島
香港島は香港のビジネス街です。
超高層ビルが所狭しと立ち並んでいます。
香港はアジアの金融センターとして有名ですが、金融関係の建物はすべてこの香港島にあるといっても過言ではありません。
また香港島南部は高級住宅街になっています。
香港は土地が狭いので建物のほとんどが高層だと解説しました。
しかし香港島南部には一軒家の豪邸が並んでおり有名人やお金持ちが暮らしています。
また、ランタオ島は昔ながらの香港が残っている場所です。
香港で言う旧市街のような位置づけです。
香港はもともと漁村だったのですが、漁村の生活がそのまま残されています。
また、空港やディズニーランドもあります。
高層ビルも全くなく、我々にとっては香港らしくない印象を受ける場所です。
香港でノマド生活をするのにおすすめの地域は以下の通りです。
- 九龍地区
- 新界地区
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港でノマド生活をするのにおすすめの地域①九龍地区
香港でノマド生活をするのにおすすめの地域の1つ目は、九龍地区です。
九龍地区は香港の中でも商業が盛んな地域です。
ホテルやレストランなど飲食や娯楽に関するお店がたくさんあります。
ですので九龍に住めば、狭い範囲で生活を完結させることが可能です。
また近場に様々な娯楽があるので生活を楽しむことができますよ。
香港でノマド生活をするのにおすすめの地域②新界地区
香港でノマド生活をするのにおすすめの地域の2つ目は、新界地区です。
新界は香港のベッドタウンです。
多くの香港人がこの新界で暮らしており、香港島や九龍に出勤通学しています。
香港は物価が高いことで有名です。
特に家の値段はものすごく高いですし、部屋も狭いです。
しかし新界ですと他の地域と比べるとだいぶマシです。
香港でノマド生活を送りたいけどコストはなるべく抑えたいという方は、新界に住むことを考えてみてください。
ノマド生活を送るには?
ここまで香港がノマドに適している理由について解説いたしました。
すでにノマドワーカーとして生活している方は、香港行ってみたいという気持ちになったのではないでしょうか。
またノマドワーカーでない方は、ノマドワーカーとして生活してみたいという気持ちになったのではないでしょうか。
ノマドワーカーになる方法は1つしかありません。
それは、パソコン一つで稼ぐことができる技術を身に付けることです。
ノマドとは遊牧民という意味です。
モンゴルの遊牧民は、一カ所に定住することなく常に移住を続けながら生活をしています。
世界は広いのに、日本の一カ所にとどまって生活をしていくのはなんだかもったいないですよね。
現代の社会でも一カ所に定住することなくパソコン一つ持って世界を転々とする生活スタイルを実現することは可能です。
最近はノマドの中でもデジタルノマドと呼ばれています。
ノマドになるためには、パソコン一つで稼ぐことができるスキルが必要とお伝えしました。
パソコン一つで稼ぐことができる技術はたくさんあるのですが、具体的には、ライター・エンジニア・デザイナー・動画編集者などがあります。
他にもありますが、主なものは上記です。
これらのいずれかのスキルをもにつければノマドになることは可能です。
また日本では月20万円程度あれば生活することができますが、ノマドは生活する国が自由なので国にもよりますがもっと安くてもいい場合があります。
いきなりノマドになるのは大変ですのでまずはフリーランスとして国内で独立してみるのがおすすめです。
また、国内で独立してフリーランスになるとしても、仕事を辞める必要があります。
ですのでまずは仕事をしながら副業として始めてみるのがもっともリスクがない方法です。
パソコン一つで稼げるスキルは2か月程度あれば身につきます。
まずはそのスキルを身に付けて副業を行い、副業である程度稼げるようになったらフリーランスとして独立しましょう。
そしてフリーランスとして安定した生活を送ることができたらノマドワーカーとして海外移住の計画を立てるのがいいでしょう。
副業に関しては下記に記事でも詳しく解説していますので、興味がある方はご覧ください。
まとめ
以上、香港がノマドに適している理由について解説いたしました。
香港はノマド生活に向いている国ですが、やはりコストはかかります。
ノマドワーカーになりたてという人は東南アジアなどの比較的コストがかからない国から訪れてみるのが良いでしょう。
そしてノマドワーカーとしてある程度余裕が出てきたら、香港を訪れてみるのもいいかと思います。
香港は近未来的な都市と昔ながらの混沌とした雰囲気がミックスされた魅力的な都市です。
今回は以上になります。