XMで原油(OIL)取引するための必要証拠金と留意事項について徹底的に解説します。
原油CFDは商品先物より良い
XMで取引できるのは原油の現物では無く先物のCFDなのです。CFDとはそれなりの証拠金を預けることでレバレッジ使って指数をトレードする差金決済になります。
基本的に原油現物と同じものと捉えてOKです。
こちらの原油CFDは原油の商品先物よりもレバレッジが高く、取引時間がほとんど24時間で、加えて手軽にトレードができるとあって投資初心者にも原油トレードが出来るようになっています。
原油CFDのメリット
・高いレバレッジ
・狭いスプレッド
・取引時間がだいたい24時間
・口座開設だけでお手間を取らせずトレード
原油がすごい勢いで動く理由
原油はガソリンなどの燃料になるだけでなく、精製してプラスチックや合成ゴムなどの石油化学製品の材料にもなるなど現代生活に絶対必要な資源でしょう。
それに伴って絶えることなく世界中で取引がされており価格変動幅があります。
これのみでも値動きが大きな要因になるのですが、原油には加えて1つ大きな要因があるのです。
それは政治的要因です。
原油は生産国があまりなくてアメリカ・ロシア・アラブ諸国など一部の国が占有しており、その国々によって生産が統制されています。
これらの国は原油の生産を場合によっては政治的なカードとして使用します。
シェール革命を実現させたアメリカは原油価格を下げようとします。
価格がダウンすると困惑するアラブ諸国は増産せずに価格を高止まりさせようとします。
原則として価格を高止まりさせたいロシアも、外貨を得たいのでアラブ諸国には目もくれず増産してしまったりします。
世界各国の利害が入り交じり増産や減産が政治的に定められてしまうことで、激しい需給の変動が働き、結果として値動きがとても大きくなるのです。
こういった風に原油はかなりボラティリティが高い銘柄であり、当該の変動をうまく取れれば大きな収益を上げることができます。
原油に変化がある大きな要因
・原油それ自体の需給
・産油国の政治的要因(米,露,中東)
・戦争などの地政学リスク(中東)
・先進国の技術革新(シェール革命)
ほんの少し原油関連のニュースが出ただけでこのような需給が強制的に偏るのが原油の特徴です。
実際的な原油トレードをする上で必要な知識
取り引きする前に原油の1lotの取引金額や必要証拠金をわかっておきましょう。
原油CFDのレバレッジは66.6倍
XMでは口座ごとに1~888倍のレバレッジ設定ができますがCFDは銘柄ごとに個々のレバレッジが決められています。
それに伴って必要証拠金がFX以外の計算になります。
原油CFDの証拠金率
原油CFDの証拠金率は1.5%
これについてはレバレッジ66.6倍になります。
※OIL,OILMn共通です
ちなみに国内業者であるDMM証券やGMOクリック証券で取り引きできる原油CFDは最大レバレッジが10倍までです。
XMとは6倍以上の違いがあります。
原油の1ロット必要証拠金の計算
次は原油CFD1ロットの実際的な証拠金を例をとって弾き出してみましょう。
上の記載のようにCFDはFXとは別のレバレッジがセッティングされており、計算式がバラバラです。
実際的なCFDの必要証拠金は『ロット数』×『コントラクトサイズ』×『オープン価格』×『証拠金率』という計算式で求められるのです。
この記事では実際的な数字を取得する方法だけ説明します。
注文画面において『ロット数』『オープン価格(約定価格)』を取得
※コントラクトサイズは取引サイズです。
OILのコントラクトサイズ100Barrelsに対し、OILMnは10Barrelsと10分の1になっていることがチェック出来ますね。
情報を確認し直して算出します。
OILの必要証拠金(ドル換算)
『1』×『100』×『53.56USD』×『1.5%』=80.34USD
1ドル=110円とすると、80.34×110=8837.4円
OILMnの必要証拠金(ドル換算)
『1』×『10』×『53.56USD』×『1.5%』=8.034USD
1ドル=110円とすると、8.034×110=883.74円
こういったように算出できました。
OILを1ロット取引するには約9000円の証拠金
OILMnを1ロット取引するには約900円の証拠金
が必要です。
原油の利益計算
『OIL』は100Barrel、『OILMn』は10Barrelの取引になりますが実際のところバレル表示ではよく判断できませんよね。
容易に『OIL』で1円抜いたら1万円、『OILMn』で1円幅抜いたら1,000円というイメージで覚えておきましょう。
原油は小さい要因でカンタンに数円幅暴騰したり暴落したりするので、取引ロットはいくらか少なめでトレードするのがキーポイントになります。