今回は、FXでなかなか勝てていない中級者トレーダー向けに「スキャルピング」の手法やメリット・デメリットなどを紹介します。
また、スキャルピングには「FX会社によっては禁止されている」「ハイレバレッジで取引できる方が有利」など、様々な留意点がありますので、スキャルピングの特徴を踏まえた「FX会社の選び方」についても合わせて解説します。
- スキャルピングは超短期間で利益を出すトレードスタイル
- スキャルピングは中級者向けのトレードスタイル
- スキャルピングに有利なFX会社の選び方
スキャルピングについて解説
まずはスキャルピングの概要と、スキャルピングのメリットおよびデメリットについて解説します。
- スキャルピングは「超短期トレード」
- スキャルピングの3つのメリット
- スキャルピングの3つのデメリット
スキャルピングは「超短期トレード」
スキャルピングはトレードスタイルの1つで、比較的短期間の小さな値動きで利益を狙うトレードスタイルのことを指します。
トレードスタイルには「デイトレード」「スイングトレード」「長期トレード」「積立投資」など様々なものがあります。
デイトレード | 一日で注文から決済まで完結するスタイル |
---|---|
スイングトレード | 2、3日から数週間の短期間で売買を完結させるスタイル |
長期トレード | 何か月も何年も保有するスタイル |
積立トレード | 定期的に自動購入するスタイル |
スキャルピング | 1分〜30分の超短期スタイル |
FXでは主に「スイングトレード」「デイトレード」「スキャルピング」のいずれかが採用されています。
「スイングトレード」「デイトレード」「スキャルピング」の違いは「新規注文から決済注文までの期間」です。
スキャルピングの場合は長くて30分、短い場合は1分程度でポジションを決済して損益が確定します。
また、30分~1分程度の短い時間の小さな値動きだけを狙うので、より大きな利益を得るためにレバレッジも比較的高めに設定してトレードを行う場合が多いです。
スキャルピングの3つのメリット
スキャルピングについて、他のトレードスタイルと比較したメリットとしては3つのあげることができます。
①短い期間で大きな金額を稼ぐことができる可能性がある
スキャルピングは「短い期間の小さな値動きだけで利益を狙う」トレードスタイルでしたよね。そのためプロのトレーダーであれば一晩で複数回トレードを行い数十万円稼ぐことも珍しくはありません。
②ポジションを翌日に持ち越さないので精神的に楽
デイトレードやスイングトレードと違って、スキャルピングは必ずその日のうちにポジションを手じまいます。つまり、トレードをしていない日常生活において為替の値動きの心配をする必要がないというポイントもメリットであるといえるでしょう。
③突発的な為替の急変動に影響されにくい
FXトレードをするにあたって恐ろしいことの1つに「災害やテロなどの突発的な事件による為替の乱高下」があげられます。
ポジションを保有した状態で為替の急激な動きに巻き込まれ、結果的に大きな損失を被るかもしれません。
「突発的な事件による為替の急激な変動」という側面から考えると、ポジションを保有し続ける期間が長ければ長いほど不利になります。
しかしスキャルピングであれば、ポジションを維持する期間は長くて30分程度ですので、デイトレードやスイングトレードと比較しても、世界的な大きな事件による為替の急激な変動に巻き込まれる可能性は非情に低いです。
スキャルピングのデメリットは?
一方で、スキャルピングにはいくつかのデメリットがあります。
①短期間で大きな損失を被る可能性がある
スキャルピングは「証拠金に大きなレバレッジをかけて比較的短期間で大きな利益を狙う」というトレードスタイルでしたよね。
大きなリターンを得るには、当たり前ですが大きなリスクもつきます。
つまり、為替レートが思惑通りの値動きをしなかった場合は、短期間で大きな損失を被ってしまうかも知れません。
②スキャルピングを禁止しているFX会社
FX業者の中にはスキャルピングを禁止している会社もありますので注意が必要です。
例えば「SBI FXトレード」では、「お取引注意事項」にこんな記載があります。
「以下の注文を検知した場合に一時的に取引条件を変更し、あるいは制限を加える場合がある」として「短時間に、頻繁に行われる注文および取引であって、他のお客様または当社のシステムもしくはカバー取引等に著しい悪影響を及ぼすと認められる注文。」
「取引制限をかける条件」として、「短時間」に「頻繁に行われる注文および取引」が挙げられていることから分かる通り、明記はされていませんがスキャルピングトレードを禁止しているといっても過言ではないです。
スキャルピングトレードをしたい場合は、スキャルピングが禁止されていないFX会社を選ぶ必要があります。
スキャルピングが向いている人の3つの特徴
次に、トレードスタイルとして「スキャルピング」が向いている人の特徴を3つ紹介します。
- 最低限の知識がある「FX中級者」
- メンタルが強く結果に左右されない
- 集中力に自信がある
これも詳しく解説していきます。
FXについて最低限の知識がある「中級者」
「短期間で損益が確定する」というトレードスタイルからもわかる通り、スキャルピングはFX中級者以上の 方が採用すべきトレードスタイルです。
「中級者」とは、具体的には下記の5つ要素を最低限満たしている方のことを指します。
- ローソク足チャートをスムーズに読み取れる
- ラインの引き方や基本的なテクニカル・オシレータ指標の意味が分かる
- 米国雇用統計などのFXにおける重要イベントを把握している
- 成行や指値、逆指値、IFDやOCOなどの基本的な注文方法の意味と使い方が分かる
- 大まかな証拠金維持率やレバレッジを、自己資金と通貨数から割り出せる
この5つの要素は、FXについてまじめに勉強をすれば知識として身に着けることができます。
自信がない方は、このサイトの別記事でしっかりと勉強してからスキャルピングに挑戦するようにしましょう。
メンタルが強く結果に左右されない
スキャルピングは短期間で複数回、新規注文と決済を繰り返します。
当たり前ですが、ポジションの決済が完了するごとに損益が確定する訳です。
ここで、スキャルピングで最も大切なのが「損であれ益であれ、トレードの結果に一喜一憂しない」というポイントです。
トレード結果に一喜一憂しないという点はどのトレードスタイルでも言えることです。
「損失が出た」ことにショックを受けてしまうと、負けを取り戻すためにルールとは違うトレードを行うことにつながります。
また、「利益が出た」こと慢心することで油断を生むこともトレードには良い結果をもたらしませんし、「利益が出た喜び」は、その後に「損失が出た場合の悲しみ」を倍増させます。
特にスキャルピングは短期間で何度も取引を行うので、「トレード結果に感情が左右されない」というメンタルが非常に重要となります。
集中力に自信がある
スキャルピングには相場の少しの値動きにすぐ反応できる「反射神経」と、反射神経を維持する「集中力」が必要です。
マイペースで集中力が切れがちな方にはあまりおススメできないトレードスタイルであるといえます。
スキャルピングの実践的な手法を紹介
ここまではスキャルピングの特徴を説明してきましたが、ここからは実際にスキャルピングを行う際の実践的な手法を紹介します。
今回紹介するのは「MACD」と「ボリンジャーバンド」を使った、スキャルピングトレード手法です。
なお、表示するローソク足チャートの期間は1分足です。
- 「MACD」で買いか売りかの戦略を決める
- ±2σタッチのタイミングで逆張り
「MACD」で買いか売りかの戦略を決める
実際にエントリータイミングを見つける前に、まずは「MACD」を用いて「買い」か「売り」かの戦略を決めましょう。
「MACD」は、指数平滑移動平均線を用いて過去の値動きから相場の方向性を測るオシレータ指標です。
上の画像はドル円の1分足です。チャート下部にある灰色のラインが「MACDライン」、赤いラインが「シグナルライン」です。
「MACD」でチェックすべきポイントは「シグナルラインとMACDラインが0ラインより上か下か」で
- シグナルライン・MACDライン両方が0ラインより上なら買い
- シグナルライン・MACDライン両方が0ラインより下なら売り
と戦略を決めます。
ボリンジャーバンド±2σタッチのタイミングで逆張り
次に実際にトレードをするタイミングですが、「ボリンジャーバンドの±2σラインに触れたら逆張りエントリー」となります。
「ボリンジャーバンド」は25日移動平均線に標準偏差σ(シグマ)を加算してラインを表示するテクニカル指標です。
上の画像の、ローソク足チャート上に引かれている青いラインが「ボリンジャーバンド±σ」、赤いラインが「ボリンジャーバンド±2σ」です。
MACDで決める売買戦略と合わせて、トレードの方法をまとめると
- MACDとシグナルラインが0ラインより上
- MACDとシグナルラインが0ラインより下
→-2σにローソク足がタッチしたら買い
→+2σにローソク足がタッチしたら売り
以上が実践的なトレード手法となります。
スキャルピング手法で考えるFX会社の選び方
最後に、スキャルピング手法で考えるFX会社の選び方について解説をします。
- スキャルピングが禁止されていないFX会社を選ぶ
- スキャルピングは海外FXがおススメ!!
スキャルピングが禁止されていないFX会社を選ぶ
冒頭で説明しましたが、FX会社によっては取引ルールでスキャルピングを禁止している場合があります。
大前提としてスキャルピングが禁止されていないFX会社を選んでいきましょう。
スキャルピングは海外FXがおススメ!!
スキャルピングは「短期間の小さな値動きで利益を狙う」というトレードスタイルであるため、高いレバレッジを掛けられるほうが有利です。
ハイレバレッジは長期間ポジションを保有し続ける場合は不利に働く可能性が高いですが、スキャルピングのような短期間でポジションを決済することが前提であるトレードスタイルであれば「少ない資金で、少しの値動きで利益を狙うことができる」というメリットのほうが大きく作用します。
国内FXではレバレッジは必ず上限25倍までですが、海外FXならレバレッジ25倍以上の取引が可能なので、スキャルピングには有利に働きます。
スキャルピングするなら「XM」がおススメ
- ハイレバレッジでの取引ができる
- スキャルピングの規制がない
以上2つの条件を満たす海外FX会社が「XM Trading」です。
XMは公式ホームページには「スキャルピングを認めている」と記載されています。
また、XMでは最大レバレッジ888倍での取引ができるので、「XM」がスキャルピングをするのに最も適したFX会社だといえるでしょう。
スキャルピングにおすすめの海外FX業者
今回はスキャルピングについて解説しました。
スキャルピングはFX中級者向けの比較的難易度の高いトレードスタイルではありますが、短期間で大きな利益を得られる可能性があるという大きなメリットがあります。
ただ、短期間で大きな損失を被る可能性があり、集中力に自信がない方には向いていないトレードスタイルでもあります。
また、これからスキャルピングトレードを試したい方は
- スキャルピングを禁止しているFX会社がある
- スキャルピングのメリットを最大限に生かすにはハイレバレッジで取引する必要がある
という2つの注意点を念頭に置いて、FX会社を選ぶ必要があります。
XM Tradingはスキャルピング歓迎の業者
- スキャルピングが正式に認められている
- レバレッジ最大888倍の取引ができる
スキャルピングに必須な条件を満たすFX会社として海外FX会社「XM」があるので、ぜひ口座開設を検討してみてください。
スキャルピングメインの口座はAXIROYがおすすめ
AXIORYはスキャルピングに適した海外FX業者です。
- スキャルピングが正式に認められている
- レバレッジ400倍
- 約定力が高くて早い
- スプレットが極めて狭い
まさにスキャルピングに最適な業者です。