FXを始めたばかりで勉強中です。
政策金利が重要と聞きますが具体的にどういうこと?
スワップポイントで効率良く稼ぎたいです。
今回はこの悩みを解決します。
皆さんはFXニュースによく出てくる「政策金利」や「長期金利」について、その意味や重要視される理由について説明できますか?
「各国の金利」は、為替レートの動きだけではなくスワップポイントにも大きく関わってきます。
為替レートの動きを利用してトレードを行うFXにおいて、ニュースに出てくる「金利」というワードは理解しておく必要があります。
また、「金利」の本質的な意味を理解することで、FXでより効率よく稼ぐ方法を知ることもできます。
今回は、「FXと金利との関係」の解説と、「金利で判断するFX会社の選び方」について説明します。
今回はこの悩みに答えていきます。
- 「政策金利」とFXとの関係性と実例
- 「政策金利」でトレード判断をする際の注意点
- 「政策金利の差(スワップポイント)」で稼ぐなら海外FXが効率的
今回は「金利」の意味について知りたい方だけではなく、FXでなかなか上手く稼ぐことができていないトレーダーの方向けの内容となっています。
FXと「各国の金利」との関係
まずは、FXニュースでよく使われる「金利」について、説明します。
また、あわせて金利とFXとの関係性についても紹介します。
- FXで使われる金利は「政策金利」のことを意味する
- 政策金利が高い国ほど通貨高になりやすい
- 政策金利が高い国の通貨を買えばスワップポイントがもらえる
詳しく解説していきますね。
FXで使われる金利は「政策金利」のことを意味する
FXトレーダーであれば「米国の金利が上昇したので円安になった」「トルコリラは金利が高いからおススメです!」というニュースや広告を一度は見たことがあると思います。
この「金利」は、正確には「各国の政策金利」のことをさします。
「政策金利」は、中央銀行が一般の銀行へ融資する際の金利を意味します。
正式名称はそれぞれの国ごとに異なり、例えば日本の政策金利は「無担保コール翌日物の金利」、米国の政策金利は「federal funds rate(フェデラルファンドレート)」が政策金利として指定されています。
政策金利が高い国ほど通貨高になりやすい
政策金利はその国ごとの金融政策を行うにあたってコントロールをする「誘導目標金利」です。
各国の中央銀行により決められており、景気が良いときは高めに設定され、逆に景気が良いときには低めに設定されます。
これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通を抑えて景気の過熱を和らげ、バブル経済の発生を未然に防ぐことができます。
逆に景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進して銀行の企業や人への融資を促し、経済を回復させることができます。
ここで、「金利が高い通貨は、預貯金の金利が上がる」訳ですから、これから金利が上がるであろう通貨は需要が増えますよね。
これにより、金利が高い通貨ほど、通貨高になりやすい傾向にあります。
ある通貨の需要が増えれば、それだけその通貨のレートは上がるので、政策金利は為替レートの上昇・下降に大きな影響を及ぼすのです。
そのため、為替レートの動きで取引の結果が決まるFXにおいて、各国の政策金利が重視されるのです。
政策金利はスワップポイントにも影響を与える
政策金利が影響を与えるのは為替レートの動きだけではありません。
FXでは、FX会社のサービス時間をまたいで取引を継続した場合に「スワップポイント」が発生しますが、このスワップポイントも各国の政策金利により受け取りか支払いかが決まります。
原則、政策金利が高い通貨を買えばスワップポイントが貰え、逆に政策金利が高い通貨を売るとスワップポイントは支払いとなります。
例えば、2020年2月現在での主要国の政策金利は以下の通りとなります。
・日本:-0.10%
・アメリカ:1.5~1.75%
・欧州:0.00%
・トルコ:11.25%
この場合、通貨ペア「ドル円」を買うとスワップポイントが貰えますが、「トルコリラドル」を売る(トルコリラを売ってドルを買う)とスワップポイントは支払いとなります。
両者ともに「ドルを買う」という取引ですが、「トルコリラドルの売り」の場合、政策金利が高いのはトルコリラであるため、スワップポイントは支払いとなるのです。
過去の事例でから見る政策金利がFX取引に与える影響
政策金利は様々なタイミングで変わります。
また、政策金利が実際に変わらなくても、市場に「政策金利が変わるかもしれない」という予想が広がることで為替レートに大きな影響を及ぼすケースがあります。
ここでは、政策金利がFX取引(為替レートの動き)に影響を及ぼす具体的な例をいくつか紹介します。
- FXで米国雇用統計が重視される理由
- オーストラリアドルが政策金利を値下げした際の事例
- 政策金利が変わるタイミングは?
これも詳しく解説していきます。
FXで米国雇用統計が重視される「本質的な理由」
毎月第1金曜日に発表される「米国雇用統計」 は、FXトレーダーにとって無視することができないビッグイベントです。
しかし、皆さんは「なぜ米国雇用統計が重要イベントなのか」を説明できますか?
米国雇用統計が重要視される理由は、「米国雇用統計の結果が米国の今後の政策金利を決める」からです。
米国の政策金利は、米国の中央銀行である「FRB」が、6週間に1回開催される「FOMC」で決定し、変更または現状維持かを発表します。
ここで、「政策金利は各国の景気によりコントロールされる」と説明しましたが、FRBは景気の判断要素の1つとして「雇用の増減」を重視しています。
そのため「失業率」「非農業部門雇用者数」などが発表される雇用統計の結果を、トレーダーたちは注目するのです。
以上が理論上の米国雇用統計が注目される理由なのですが、2019年には「雇用統計の結果が良ければ米国の政策金利が下がる」という法則通りには動いていないようです。
2019年1月~12月にかけて、米国の失業率は減少しているにもかかわらず政策金利は2.5%から1.5~1.75%に減少しました。
これはトランプ大統領がFRB議長に対して「もっと金利を下げて経済が加熱するようにしろ」と圧力を掛けた為だといわれています。
2015年2月のオーストラリア利下げの実例
実際に政策金利の発表により、為替レートが大きく変動した事例を紹介します。
2015年2月3日13時ごろ、オーストラリアの中央銀行「豪州準備銀行(RBA)」は、2.5%だった政策金利を0.25%引き下げることを発表しました。
この時、市場は大きな反応を示し、わずか3分程度で1豪ドル=91.5円だったレートが1豪ドル=89.5円まで下落しました。
これだけの短期間で2%以上も円安になるのですから、政策金利の引き下げがいかに為替レートへ大きな影響を与えるかがわかりますね。
政策金利は自然災害や流行病でも引き下げられる
政策金利は各国の景気によって変わります。
しかし、「米国雇用統計」や「GDP」などの、具体的な経済指標でない要素でも、政策金利が変わるきっかけとなるものがあります。
例えば「自然災害」や「世界的な疫病の萬栄」があります。
最近の例で挙げれば、「新型コロナウイルス」です。
2020年2月7日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を抑えるために、中国人民銀行は2020年2月20日に発表する政策金利を引き下げると発表しました。
また、2020年1月31日に米国で開催されたFOMCでも新型コロナウイルスについて懸念する議事要旨が述べられています。
政策金利を参考にFXトレードをする際の留意点
政策金利が為替レートを左右する1つの大きな要素だと理解できましたかと思いますが、政策金利の見通しや動きだけを参考にFXトレードをすると大きな損失を被るリスクがあります。
ここでは、政策金利を参考にFXトレードする際の留意点について説明をします。
- 金利が高ければ必ず通貨高になるとは限らない
- 金利が高くなることが織り込み済みである可能性
金利が高ければ必ず通貨高になるとは限らない
「 理論上は政策金利が高ければ通貨高になりやすい」と説明しましたが、必ずしも理論通りに為替レートが動くとは限りません。
トルコリラを例に考えると、政策金利は他国と比較して割高にもかかわらず、2015年1月は1トルコリラ=50円台だったにもかかわらず2020年1月には1トルコリラ=20円台以下まで円高になっています。
対米関係の悪化や中東情勢等により、金利が高いにもかかわらずトルコという国自体にリスクがあると判断されていることが、通貨安の原因であると考えられます。
金利が高くなることが織り込み済みである可能性
「米国雇用統計発表時の非農業部門雇用者数の結果が良かったのに、円高ドル安に」というケースがよくあります。
これは「金利が高くなることをすでに織り込み済みであった」ことが原因として考えられます。
つまり、情報通の市場参加者は「金利が高くなるのはすでに見込まれているから、あらかじめ買っておこう」と判断し、情報量の少ないトレーダーより先にドルを買っているのです。
このように、政策金利などの景気に関わる情報が先取りされ、重要イベント前に市場に反映されている状況のことを「市場に織り込み済み」と呼びます。
市場に情報が織り込み済みであるかどうかは、日々ニュースを追わなければ判断することはできません。FXトレードで勝つためにも毎日のニュースチェックは怠らないようにしましょう。
「政策金利」でわかる海外FXがおススメな理由
最後に、「政策金利」から判断するFX会社の選び方を紹介します。
結論から申し上げると、政策金利(スワップポイント)で稼ぐなら海外FX会社のほうが効率的だといえます。
特に信頼できるのはXM FXですね。
- 国内FX会社はレバレッジが最大25倍まで
- 海外FXは少ない資金で大きなスワップポイントをもらえる
国内FX会社のデメリットは「レバレッジが最大25倍まで」
FX会社を スワップポイントで比較する際に、判断材料としてあげられるのが「スワップポイントの高さ」ですが、スワップポイントの高さは国内FXでも海外FXでもそこまで変わりません。
では、スワップポイントを考えると海外FX会社のほうがおススメなのか。
それは「海外FXはレバレッジ25倍以上の取引ができるから」です。
例えば、1ドル=100円の状況で1万通貨分の取引をするケースを考えてみましょう。
国内FX会社だと、レバレッジが最大25倍のため最低でも4万円の入金が必要です。
スワップポイントを1万通貨あたり50円もらえるとすると、 「50円のスワップポイントをもらうのに最低でも4万円が必要」と言えます。
海外FXは少ない資金で大きなスワップポイントをもらえる
一方で、海外FXはレバレッジ25倍以上で取引できるFX会社がほとんどです。
例えば、海外FX「XM」であれば、レバレッジ最大888倍での取引を行うことができます。
つまり、1ドル=100円で1万通貨の取引をするのに必要な最低資金は1127円です。
スワップポイントを1万通貨当たり50円貰えるとすると「50円のスワップポイントをもらうのに最低1127円だけ必要」となります。
以上はあくまでも極端な例なので「為替変動等を考慮すればもう少しレバレッジに余裕を持つべき」という意見もあるかと思いますが、少ない資金でより多くのスワップポイントを狙いたいのであれば、国内FXよりも海外FXで取引をするほうが間違いなく効率が良いと言えますね。
政策金利を利用したFXトレードまとめ
今回はFX中級者向けに政策金利について解説をしました。
各国の政策金利は、FXの為替レートやスワップポイントに大きな影響を与えることが理解できましたでしょうか。
また、通貨ペアごとの政策金利の差で 決まる「スワップポイント」で考えれば、国内FXより海外FXのほうが効率的に稼ぐことができるというポイントも大切です。
例えば海外FX会社の「XM」なら、レバレッジ最大888倍での取引ができるので、少ない資金で大きなスワップポイントを稼ぐチャンスが広がります。
国内FXで結果が上手く出ていないトレーダーの方は、海外FXでのトレードを検討してみてはいかがでしょうか。