ここ最近、FX業界で新たな手法として注目を集めているのがソーシャルトレードです。
ソーシャルトレードはFX初心者でも簡単に一流トレーダーと同じ取引が出来るという特徴を持っています。
しかし、実際に利用するにはメリットとデメリットがあることを知っておかなければいけません。
そこで、このページではソーシャルトレードの基本と実際に利用したときのメリットやデメリットを解説していきます。
- ソーシャルトレードとは
- ソーシャルトレードのメリット&デメリット
- ソーシャルトレードを実際に利用するには
ソーシャルトレードは海外トレーダーを中心に盛り上がりを見せている手法です。
まだまだ日本では一般的ではありませんが、自分もソーシャルトレードをやってみたいという方はぜひ参考までにこちらの内容をチェックしていってください。
ソーシャルトレードとは
それでは最初にソーシャルトレードについての基礎知識を学んでいきましょう。
- ソーシャルトレードとは
- ソーシャルトレードとシステムトレードの違い
- ソーシャルトレードは海外FXサイトで流行
ソーシャルトレードの実態を知らないという方も多いので、まずはここで正しい知識を身につけ賢く活用できるようになっていきましょう。
ソーシャルトレードとシステムトレードの違い
自動的にFX取引をおこなってくれるという意味では、ソーシャルトレードとシステムトレードには違いがないように感じられます。
しかし、ソーシャルトレードは実際の人間が「裁量取引の知識と自動売買ツールを使って考えだした結果」から取引をおこなっているものです。
そのため、やはりシステムトレードのようにすべて機械化されたロジックから導き出される取引とは結果が違います。
ソーシャルトレードがシステムトレードに勝る決定的な部分は、そのときの市場環境を人間の頭で考察できるという点です。
たとえば「重要な経済発表」「大規模なテロ行為」「震災」などが発生したときには為替レートも普通の動き方をしません。
また、2020年からで言えばコロナウイルスによる各国の経済状況の変化などもFXトレードに大きな影響を与えています。
こうした不測の事態にも対応ができるところがシステムトレードとの大きな違いと言えるでしょう。
ソーシャルトレードは海外FXサイトで流行
ソーシャルトレードはもともとプロトレーダーが自分の取引シグナルを他者に発信していたものが始まりです。
そのシグナルツールをもっと身近に、そして多くのトレーダーが利用できるようにしたものがソーシャルトレードと思ってください。
ソーシャルトレードは海外FXサイトを中心に流行していますが、日本ではあまり知られていません。
というのも、これには日本の法律が関係しているからです。
日本では金融投資などのアドバイスをするのに資格が必要となっています。
そのため、ソーシャルトレードのように他者にお金を預けて投資をして利益を得るということが出来ないわけです。
こうした理由があり、日本ではソーシャルトレードの普及が遅れているのですが、資格と許可を得ている国内業者および海外FXサイトであれば利用するのに差し支えはありません。
そのため、特に違法性があるわけでないということも理解しておいてください。
ソーシャルトレードのメリット&デメリット
それでは実際にソーシャルトレードを利用して取引をするとどんなメリットがあるのか?という部分をご紹介していきます。
また、合わせて現段階でのデメリット(不便に感じる部分)についても触れていきます。
- ソーシャルトレードのメリット
- ソーシャルトレードのデメリット
- ソーシャルトレードの信用性
ソーシャルトレードは全く知らない人の取引を真似するものですから、相手の信用性という部分も重要です。
そのため、どうやって信用性を確認するのかという点もご覧いただきたいと思います。
ソーシャルトレードのメリット
まず、以下にソーシャルトレードを利用するメリットをまとめました。
- フォローするトレーダーを選ぶだけなので簡単
- 多くのトレーダーの中から選べる
- まったくのFX初心者でも勝つことができる
- 時間にしばられない
- FXの勉強にもなる
こちらがソーシャルトレードを利用する代表的なメリットです。
まず、ソーシャルトレードというのはフォローする(真似をする)相手を見つけるだけであとは自動的に資産運用をしてくれるというのがもっとも大きな魅力です。
ちなみに分かりやすくソーシャルトレードの始め方も説明しておきますが、ソーシャルトレードをするには最初に利用可能な口座を開設します。
そして、その口座にお金を入れてフォローする相手を決定します。
このとき、相手の取引内容の特徴などを見ながら細かく投資内容を設定することが可能です。
(損切りのラインや投資にあてる金額など)
あとは毎日トレードの状況を確認しながらフォローを続けるか別の人を選ぶかを決めていくだけです。
こちらは次のメリットにも付随するポイントですが、ソーシャルトレードでは常に多くのトレーダーが個人の取引内容を発信しています。
そのため、「このトレーダーはだめだな」と思ったらすぐに別の人に乗り換えることが可能です。
しかも「フォローする/フォローを解除する」という設定自体が簡単なので自動売買ツールを使うよりもはるかに楽、というのもメリットのひとつに挙げられるでしょう。
こうした便利さがあるソーシャルトレードですが、FX初心者でもすぐに実績を上げられるところが魅力的な部分です。
また、時間にしばられることがありませんので、サラリーマンなど忙しい人たちにも最適な手法といえます。
なによりずっとパソコン画面に張り付いていなくて済むというのは精神的にも非常にプラスです。
そして、このように時間的・精神的な余裕を持ちながらFXの勉強が出来るというのもソーシャルトレードが注目をされ始めている理由と言えるでしょう。
ソーシャルトレードのデメリット
次にソーシャルトレードを利用したときのデメリットを見ていきます。
- 国内で提供しているサイトが少ない
- 詐欺的なサイトもある
- トレーダーのレベルが担保されていない
- タイムラグを考慮しなければならない
- 相手側に成功報酬を与えなければならない
こちらが現在のところ考えられているソーシャルトレードのデメリット(不便な部分)です。
まず先ほども申し上げたように、日本ではソーシャルトレードが大々的に認められていないので、ソーシャルトレードができるサイト自体が多くありません。
そのため、基本的には海外FXサイトを利用することになります。
最近の海外FXサイトはほとんどが日本語対応になっているとはいえ、やはりそこには不便さが残ることは否めません。
また、ソーシャルトレードに関しては詐欺的な案件が多少なりとも存在します。
この詐欺的な案件というのは「確実に儲かるソーシャルトレードがありますよ。ただし、費用はこれだけくださいね。」といった形でおこなわれていることが大半です。
内容的には悪質な自動売買ツールの販売とあまり変わりませんが、いつの時代もこうした「騙し」のビジネスというのはあるということですね。
もちろん、ちゃんとしたFXサイトおよび企業が提供するソーシャルトレードならこうした心配はいりません。
ただし、詐欺ではないにしろコピーをするトレーダーのレベルというのは担保されていないのが現状です。
そのため、相手の実力を見極める力がこちら側に要求されます。
とはいっても、最初は分からないでしょうから少額をいろいろな人に預けて、実際に利益を出してくれた相手にだけ投資を続けていくというのが堅実なやり方です。
どんな手法にしろ100%儲かるということはないわけですから、どこまで損失を少なくして利益を最大化できるかというところに重点を置いてください。
ちなみにソーシャルトレードではフォローした相手の取引を完璧に真似することができますが、利用する環境によってごくわずかなタイムラグが発生します。
これにより、「利益自体も相手と一緒」とは必ずしもならないということは理解しておきましょう。
また、取引が成功した場合には相手側に成功報酬を渡す必要もあります。
こうしたことから、実際に自分で取引をするより利益は少なくなりますが、それでも一流トレーダーの取引を真似して着実に利益を出したいという方にはおすすめです。
ソーシャルトレードの信用性
デメリットの部分でも触れましたが、ソーシャルトレードというのはフォローする相手の信用性が不透明という点が一番のネックです。
そんな中、最近ではソーシャルトレードを提供するFXサイト各社でソーシャルトレーダーの実力をテストする試みが実施されるようになってきています。
内容としては「数か月間で利益が〇〇%以上」「取引ごとの成否確率」などをもとに、顧客に配信していいかどうかを判断しているといった感じです。
こうすることで顧客が安心してソーシャルトレードに参加できる環境を整えているわけですね。
ソーシャルトレードを利用するのであれば、こうしたサイトを選ぶようにすれば問題が解決されます。
ただ、「実際にどこのサイトを選べばいいの?」という疑問もあるでしょう。
そこで、次に安心して利用ができるサイトについてもご紹介していきたいと思います。
ソーシャルトレードを実際に利用するには
ソーシャルトレードが利用できるFXサイトというのはまだ多くありませんが、それでもメジャーな会社でソーシャルトレードを提供しているところもあります。
- 初心者がソーシャルトレードをするならHOTFOREX
- アプリでソーシャルトレードを受信・送信できるFBS
- 日本語対応のソーシャルトレードを配信macaso
ソーシャルトレードに初挑戦という人でも安心して利用ができるサイトとその内容をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者がソーシャルトレードをするならHOTFOREX
最初にご紹介するのは海外FXサイトのHOTFOREXです。
こちらのサイトの特徴はソーシャルトレードができる「ストラテジープロバイダー(トレードを配信する人)」が多いところです。
また、最大レバレッジが1000倍というのもひとつの選ぶべきポイントで、海外FXサイトの中でも比較的高い数字となっています。
ちなみにHOTFOREXでは3人までフォローすることが可能です。
そのため、最初は資金を分散させて自分と合うストラテジープロバイダーを探すようにしましょう。
「フォロワーは3つまでのフォロワー口座を開くことが出来ます。
各フォロワー口座は1つのストラテジープロバイダー口座のみをフォローできます。
ご希望の場合は、いつでもストラテジープロバイダー口座からフォロワー口座を切り離し、別のストラテジープロバイダー口座のフォローを開始できます。」
引用:HOTFOREX質問ページ
HOTFOREXでソーシャルトレードをするには、まず口座開設をすることが必要となります。
スタンダードな口座開設をした後に追加でフォロー口座というのを作成して、そこからフォローする相手を見つけていくといったイメージですね。
フォローする相手を選ぶときのポイントはいくつかありますが、「勝率」「取引回数」「最大ドローダウン」をチェックすることが一般的です。
勝率が高くなければ話になりませんし、また取引回数が十分ないとその勝率の証明にもなりません。
また、最大ドローダウン(初期資産に対して何%まで資金が下がったか)も重要なポイントです。
この数値が高い場合、一発逆転型のトレーダーということもあり得ます。
逆に最大ドローダウンのパーセンテージが低ければ安定して資産運用がされているという証明にもなりますので事前に確認をしておきましょう。
フォロー相手を見つけたらあとは運用する資金や損切りのレベルを設定して完了です。
アプリでソーシャルトレードを受信・送信できるFBS
次にモバイルアプリでソーシャルトレードがおこなえるFBSをご紹介していきます。
FBSは最大レバレッジ3000倍という驚異の数字を誇る海外FXサイトです。
なお、ソーシャルトレードの使い方は先ほどのHOTFOREXと同じで、「口座開設」⇒「入金」⇒「ソーシャルトレード口座の設定」といった流れとなっています。
しかし、FBSのすごいところは自身がソーシャルトレードの発信元となれる点です。
つまりFX取引の利益に加えて、コピーされる側としての成功報酬も受け取れるというわけです。
こちらはFX中級者以上の方におすすめの情報と言えますが、初心者の方でも発信する側になれば成功報酬が貰える可能性もありますので、ぜひとも活用してもらえればと思います。
ちなみにこれらすべての設定がモバイルアプリから操作可能で、手軽にFXを始められるというのもFBSを選ぶ大きな利点です。
日本語対応のソーシャルトレードを配信macaso
上2つのサイトは海外のFXサイトでしたが、こちらのmacasoというのは日本人が運営をするソーシャルトレードサイトです。
そのものずばりソーシャルトレードに特化したサイトで、世界中のトレーダーからフォロー相手を見つけることができます。
使い方としてはmacasoで口座開設をおこない、フォロー相手を見つけて自分なりの設定を加えるだけです。
あとは入金をしたお金を元に自動的な形でFX取引をおこなってくれます。
こちらmacasoの特徴はフォロー相手が分かりやすくランキング形式で表示されているところです。
そのため、まったく知識がないというFX初心者がフォロー相手を選ぶ際にも苦労ししません。
もちろん日本語対応のレベルは海外FXサイトとは比較にならないほど分かりやすいので、ソーシャルトレードに興味があるという初心者の方はまずこちらのmacasoを利用してみてください。
※macasoは2020年9月30日にサービス終了しました!