100倍以上のハイレバレッジや、追証なしのゼロカットシステムなど、国内FX業者にないサービスに惹かれて海外FXを利用する人は増えています。
海外FXを利用する際に気になるのが、やはりユーザーの評判です。信頼できるFX会社なのか、取引ツールは使いやすいのかなど、いろんなポイントを押さえておきたいものです。
今回は数多くある海外FXの中の一つ、HotForexというFX業者について、メリットやデメリットを紹介しながら、ユーザーからの評判はどんなものなのか見ていこうと思います。
HotForexってどんな海外FX業者?
HotForexとは一体どんなFX業者なのでしょうか。まずは、HotForexの基本情報をチェックしておきましょう。
2010年に運営開始された安全な業者
HotForexの知名度は日本では正直まだまだです。しかし、運営がスタートしたのは2010年なので、新興業者というわけではなく、海外では一定の程度の信頼を得ていると言えます。
特に欧米での知名度は高く、数多くあるFX会社の中でも提供するサービスに対して評価できるという声が多くあがっています。
ヨーロッパを中心に世界でサービスを展開
日本にサービスを提供するHotForexの正式名称はHF Markets(SV)Ltdです。HotForexは日本を含むアジアにサービスを展開していますが、HF Marketの子会社のひとつです。
HF Marketは拠点となる地域ごとに子会社を設置しています。
ヨーロッパ | HF Markets(Europe)Ltd |
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アジア | HF Markets(SV)Ltd |
アフリカ | HF Markets(PTY)Ltd |
株式や仮想通貨もOK!150種類以上の通貨をトレードできる
HotForexでは約50種類の通貨ペアを取り扱っています。米ドル、円、ユーロ、ポンドなどのメジャー通貨はもちろんですが、国内では取り扱われていないようなマイナー通貨のトレードも可能です。
マイナー通貨を含む通貨ペアの例
- ドル/ハンガリーフォリントUSD/HUF
- ドル/ナイジェリアナイラ USD/NGN
- ドル/ノルウェークローネ USD/NOK
- ユーロ/ポーランドズオティ EUR/PLN
- ポンド/南アランド GBP/ZAR
- 南アランド/日本円 ZAR/JPY
これらの通貨ペアは、国内FX業者ではなかなかトレードできない通貨です。
さらに、HotForexでは、ゴールドやシルバーなどの貴金属、原油や天然ガスなどの銘柄も取り扱われています。
貴金属CFD・エネルギーCFDの例
- ゴールド/ドル XAU/USD
- シルバー/ドル XAG/USD
- WTI原油直物 USOIL.S
- 天然ガス先物 NGAS
- ブレント原油先物 UKOIL
そのほか、株価指数の直物や先物のCFDの取引を行うことも可能です。
株価指数直物、株価指数先物のCFDの例
- 豪S&P/ASX200直物 AUS200
- 日経平均株価直物 JPN225
- 米国ダウ平均株価直物 USA30
- ドイツ株価指数先物 GER30.F
- 米国ダウ平均株価先物 US30.F
- ドルインデックス先物USDIndex
これらのほか、海外個別株のCFDも用意されています。アディダス、エールフランス、アマゾン、アリババグループ、アップルなど、世界的に有名な企業の株式CFDをトレードすることができます。
さらに、近年話題になっている暗号通貨のトレードも可能です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など、世界的に見ても取引量の多い暗号通貨を、ドルやユーロ建てでFX取引を行うことができます。
HotForexで口座開設する方法は?
他のFX会社同様、HotForexでは手軽に口座開設を行うことができます。口座開設の手続きは慣れている人であれば数分で、初めての人でも10分程度しかかからないでしょう。
ただし、土日には審査が行われていないため、申請からトレード開始まで、2,3時間かかる場合があります。
その間、デモ口座を開設して練習しておくのも一つの手です。
Hotforexでの口座開設手順
口座開設の手順は以下の通りです。
- フォームの入力
- メール確認
- 本人確認書類のアップロード
- 審査
- MT4のダウンロード
これらすべてが完了すれば、すぐにHotForexを利用することができます。
取引プラットフォーム
HotForexで利用できる取引プラットフォームは、世界で普及しているMT4やMT5です。これらについては、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも使用することができます。
- Windows
- Mac
- iPhone
- iPad
- Android
- Androidタブレット
- WebTrader
現在、もっとも普及している取引プラットフォームはMT4ですが、約定力で言えばMT5に分があると言われています。
一方でMT4はMT5よりもインジケータやEAの豊富さで上回っているので、どちらが良いとは一概には言えません。
ですが、MT4がほとんどの海外FX会社で利用できるのに対して、MT5は一部の海外FX業者に限られています。
HotForexではMT4もMT5も利用できるので、トレードの選択肢が広げることができます。
Hotforexは数多くの賞を受賞、優秀なブローカー
HotForexグループは、これまで数多くのアワードを受賞しています。中でも2013年に「World Finance 100」に選出されたことは特筆すべき点です。
この賞はFX業界だけでなく、さまざまな業界で活躍した100社(個人の場合もあり)が選出されるものです。
この年のアワードに輝いた有名企業は以下の通りです。
- IBM
- Apple社
- Google社
- クレディスイス
- みずほフィナンシャルグループ
こうした世界の名立たる企業に肩を並べたということで、いかにHotForexのサービス内容、信頼性が高いのかがわかると思います。
大手口コミサイトの評価は上々
世界の大手口コミサイトのHotForexに関する評価も上々です。
ForexPeaceArmyでは、5段階評価でHotForexが平均3.772というポイントを獲得しています。
以下が内訳です。
最も多いのがレビュー数260で星5つ。
そのほか、星1つレビュー数も多くなっていますが、負けた腹いせなどで悪いレビューを投稿する人が一定数いるので気にしなくてよいでしょう。
さらに、星4つのレビューも多く、全体的な評価は非常に高いと言えるでしょう。
89 reviews rated 1 star | |
33 reviews rated 2 stars | |
22 reviews rated 3 stars | |
77 reviews rated 4 stars | |
260 reviews rated 5 stars |
ForexPeaceArmyより引用
ほかの海外FX業者の平均レビューも見ていきましょう。
XM Trading | 【平均3.108】 日本で最も知名度のあるXMの平均は星3.108です。星1つと星5つにレビューが多く、星3つのレビューがもっとも少なくなっています。 評価が分かれていますが、トータルでは平均的な数字が算出されています。 |
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AXIORY | 【平均3.506】 国内ではAXIORYもXMに次ぐくらい人気を誇るFX業者です。こちらは平均約3.5とそれなりに高い評価を得ていますが、レビュー数が少なく正確性にやや欠けるかもしれません。 しかし、少なくともHotForexより評価が高いということはなさそうです。 |
FBS FX | 【平均2.754】FBS FXは世界最大の3000倍という超ハイレバレッジトレードができる海外FX業者です。 3000倍のレバレッジはとても魅力的ですが、平均で星2.754とユーザーからの評価は高くありません。 |
ForexPeaceArmyでは、検索システムによって各FX業者のレビューを見ることができます。
今回、いろんなFX業者をチェックしてみましたが、HotForexほどの高いレビューを得ているところは見つかりませんでした。
HotForexのサービス水準の高さが、レビューにも表れていると言えるでしょう。
HotForexの評価できるポイント
次にHotForexで評価できると評判になっているポイントを紹介していきます。
入金ボーナスは100%!ボーナスが魅力的
多くの海外FX業者が豊富なボーナスを取り入れていますが、HotForexも他の業者に引けを取りません。
特に入金ボーナスは充実していると評判です。HotForexの入金ボーナスは2通り用意されています。
100%スーパーチャージボーナス
こちらはプレミアム口座のみを対象とするボーナスです。250ドル以上の入金を行えば、初回入金額の100%をボーナスとして利用することができます。
また、1ロットの取引ごとに2ドルが付与されるキャッシュバックも同ボーナスでは実施されています。
100%の入金ボーナスは出金不可ですが、キャッシュバックについては出金することができてしまいます。
100%クレジットボーナス
こちらも初回入金額の100%のボーナスが支給されます。プレミアム口座だけでなく、マイクロ口座にも対応可能です。
さらに、取引ボリュームに関する条件を満たせば、出金することも可能です。
用途に合わせて3種類の口座を選べる
HotForexの口座は6種類用意されています。以下はそれぞれの口座とその特徴です。
マイクロ口座
最大レバレッジは1000倍。ハイレバレッジ取引が可能でありながら、最低入金額は5ドルとなっています。
海外FX利用に不安を抱えている人や初心者でも、お試し用の口座として利用することができます。
また、強制ロスカット水準が10%であるため、ロスカットされにくく、フルレバレッジをかけたハイリスクハイリターンの取引をしやすい環境にあります。
プレミアム口座
プレミアム口座では、最低入金額が500ドル、最大レバレッジは400倍、強制ロスカット水準は20%となっています。
プレミアム口座がHotForexではおいてはスタンダード的な口座に位置付けられています。
ゼロスプレッド口座
その名の通り、スプレッドの狭い口座です。ECN方式でスプレッドは非常に狭く、ドル円で0.1pips~0.2pips、ユーロドルで0.1pipsとなっています。
取引手数料はかかるものの、手数料を加味した実質のスプレッドでも1pips以内に収まることがほとんどです。
また、最大レバレッジは200倍ですが、最低入金額は100ドルとなっているため、少額取引を行うこともできます。
スキャルピングを行いたい人は、ゼロスプレッド口座の開設は必須と言えるでしょう。
HFCopy口座
こちらはコピートレード専用の口座です。HotForexにはストラテジープロバイダーと呼ばれる優秀なトレーダーが登録されています。自分がコピーしたいトレーダーをフォローすれば、あとはトレーダーの売買ルールに従って運用が開始されます。
なかなか時間が取れない、裁量トレードで上手く行かずにプロのトレーダーに運用を任せたい人など、におすすめです。
AUTO口座
自動売買用の口座です。スペックに関しては、HotForexのスタンダードとなるプレミアム口座と変わりはありません。
PAMM(PREMIUM)口座
こちらは2019年に新たに追加された口座です。250ドルもあれば、プロのトレードをコピーすることができるので、初心者の方にもおすすめです。
ただし、コピートレードとは少し意味合いが異なります。PAMMの口座で自動売買を利用する場合、プロのトレーダーに資金を提供することになります。投資信託やヘッジファンドをイメージしてもらうと良いでしょう。
ソーシャルトレードと呼ばれる新しい手法で、今後ますます普及していくことが予想されます。
HotForexでは、多様な6つの口座をHotForexでは利用することができます。自分のトレードスタイル、トレード目的、トレード経験などを参考に、自分に合う口座を利用することができます。
最大1000倍の超ハイレバレッジ
海外FX最大の魅力と言ってもいいのが、ハイレバレッジトレードが可能なことです。
HotForexでは、1000倍というレバレッジが実現されており、ハイレバレッジトレードで積極的に資産を増やしたい、という人の要望を満たすことができます。
この数字は、他の海外FX業者でもなかなか実現していないレバレッジ額です。
日本でも有名な海外FXの最大レバレッジを比べてみましょう。
- FBS 3000倍
- is6com 1000倍
- XM Trading 888倍
- LAND-FX 500倍
- TITAN FX 500倍
- AXIORY 400倍
- iFOREX 400倍
FBSの3000倍は特別高いですが、ほかの海外FX業者と比較しても、かなり高い水準であることがわかります。
さらに前述のように、ボーナスも豊富なので、自己資金を大幅に上回る金額を運用することが可能です。
金融ライセンスを取得しているから安心
海外FXを利用するときに気になるのは信頼性です。大切な資金を預け入れても大丈夫なのか、しっかり吟味する必要があるでしょう。
日本を含むアジア向けのサービスを展開しているHF Markets(SV)Ltd.は、セントビンセント・グレナディーン FSAの金融ライセンスを取得しています。
金融ライセンスを取得しているということで、外部からの安全審査を一定水準満たしていると判断できます。
また、HotForexグループ全体で数多くの金融ライセンスを取得している点も、より安心できる材料と言えます。
HotForexグループ企業が保有する金融ライセンスは以下の通りです。
HF Markets (SV) Ltd | SV(セント・ビンセントおよびグレナディーン諸島のライセンス) |
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HF Markets (UK) Ltd | FCA (英国金融行動監視機構) |
HF Markets (DIFC) Ltd | DFSA(ドバイ金融サービス機構) |
HF Markets SA (PTY) Ltd | FSCA(南アフリカ金融行動監視機構) |
HF Markets (Seychelles) Ltd | FSA(セーシェル金融サービス庁) |
HF Markets (Europe) Ltd | CySEC(キプロス証券取引委員会)、FSC(モーリシャス共和国金融サービス委員会) |
こうしたライセンスを取得したことによって、各会社は第三者機関の監視、規制を受けることになります。
資産が分別管理されているから安心
顧客の資産はMCB、Ceskaなど、他の金融機関で分別管理されます。
さらに、最高で500万ユーロを上限とする民事賠償保険制度が適用されているので、口座に預けた資金は守られることになります。
さらに保険制度では過失、詐欺などの損失をカバーしてくれます。
こうしたことなどから、HotForexでは比較的手厚い補償がなされていると言えるでしょう。
こうしたことから、安心して口座へ入金できるとの声が聞かれています。
一方で分別管理のうち、信託保全が無いことが心配だという声が聞かれます。このことについては、もう少し頑張ってほしい点で詳しく紹介していこうと思います。
出金拒否の噂はなし
HotForexは運営開始から10年ほど経過していますが、これまで出金拒否の噂は一切ありません。
出金拒否はもちろん、その他目立ったトラブルも聞かれないので、安心して利用できると評価されています。
海外FXに関する世界最大の口コミサイト(ForexPeaceArmy)でも、こうしたトラブルについて書かれていないことから、安心してトレードを行うことができます。
MT4を使ってスムーズに自動売買できる
HotForexの自動売買はMT4上で行われるため、本来であれば電源を切らずにパソコンを稼働させ続ける必要があります。
もちろん、パソコンを稼働させ続けることは、故障の原因になるので避けなければなりません。
そんな中、HotForexではVPS(Virtual Private Server)が用意されています。
VPSによって、電源を切っていても、あるいは災害などによりサーバーが停止しても、サーバーは海外にあるので問題ありません。
また、HotForexのVPSは、FX取引用VPS最大手の会社Beeks Financial Cloudのものが使用されているので、とても心強いと言えるでしょう。
MT4を通してであっても、問題なく自動売買を行えるのはHotForexの魅力です。また、コピートレードやソーシャルトレードも充実しています。
両建てが禁止されていないのでトレードの幅が広がる
HotForexでは一部両建てによるトレードが認められていて、トレードの幅を広げることができると評判です。
両建て取引を行えるというのは、ポジション保有中に損益を固定できたり、さや取りができたりと、取引の柔軟性を高めてくれます。
ただし、HotForexの両建てに対する取り扱いは、口座によって異なります。
両建てOK | 同一口座の両建て |
---|---|
両建てNG | ・複数口座間での両建て ・異業者間での両建て |
HotForexで両建てを行う際は、必ず同一口座内で行うようにしましょう。
もし、複数口座間や異業者間で両建てを行った場合、レバレッジ額の減少、新規取引口座開設の禁止、ボーナス提供の停止、最悪の場合取引口座の閉鎖といった処置を取られる場合があるので注意が必要です。
取引サポートツールが充実しているので上級者も満足できる
HotForexでは、トレーダーをサポートするためのツールが充実しています。10種類以上のツールから自分に合ったものを選ぶことができます。
いくつか紹介しておきます。
Session Map
世界中の現在時刻、ニュース、価格動向をチェックすることができます。地図で分かりやすく表示されます。
SENTIMENT TRADER
実際のオープンポジション(ショート、ロングのポジションを持つトレーダーの数)から市場のセンチメントを予測。現行センチメントはもちろん、過去のセンチメントもチャートに照らし合わせて確認することが可能になります。
CORRElATION MATRIX
さまざまな点から市場情報を提供し、トレードの判断に使える有益な情報を提供。
このような豊富なサポートがあるため、上級者も満足のいくトレードを行うことができます。しかも、これらのツールは無料で提供されています。
無料ダウンロードには、月に200ドル以上の入金が必要ですが、日本円にすると2万円程度の金額なので、本格的にトレードを行っている人にとってハードルは高くないと言えるでしょう。
約定力の高いNDD方式が採用
海外FXの大きな魅力が約定力の高さです。
HotForexはNDD方式が採用されていることから、この点でもユーザーからの評価は上々です。
ストレスを感じることなく快適にトレードを行うことができるでしょう。
このような評価を裏付けるデータもあり、約定執行率は99.4%、約定スピードも平均で0.3秒~0.4秒に収まります。
このスピードはスキャルピングにも十分耐えられるものです。約定力では問題ないと言えます。
ビットコイン入金に対応
ここ数年、投資対象として人気を呈しているのが、ビットコインなどの暗号通貨です。
すでに仮想通貨ウォレットなどにビットコインを持っているという人も多いのではないでしょうか。
すでに保有しているビットコインを利用して、FX口座に入金することができます。
Bitpayを使用すれば、即日ビットコイン入金ができるので、とてもお手軽な入金方法と言えるでしょう。
追証なしのゼロカットシステムで借金の心配ゼロ
これは、HotForexに限らず海外FX全般に言えることです。
海外FXユーザーからよく聞かれる声は、借金の心配をすることなく、FXトレードに専念できるという点です。
国内FX業者では、制度的に追証(追加証拠金)のリスクが発生してしまいます。
スイスフランショックやリーマンショックのような相場の急変時にはロスカットが発動せず、1000万円以上の借金を抱えてしまったユーザーも居たといいます。
もちろん、追証が発生してしまうリスクは極めて低いですが、追証発生の可能性をゼロにしたいのであれば、海外FXがおすすめです。
もちろん、HotForexでも追加証拠金はなし、ゼロカットシステムがきちんと整備されています。
HotForexのもう少し頑張ってほしい点
次にHotForexで改善してほしい点を紹介していきます。
メリットに比べるとデメリットは少ないですが、日本人ユーザーをはじめアジア圏のユーザーにとってはデメリットとなる点がいくつかあります。
日本円で入金・出金できない
日本人ユーザーにとって、日本円で入金できないのは大きなデメリットとのようです。
ユーザーやこれから口座開設する人にも不評で、改善してほしいという声が聞かれます。
現在、口座通貨として利用できるのは米ドルとユーロのみとなっています。
そのため、入金する際には為替手数料が発生するほか、為替損益のリスクも生じてしまいます。
円高のときは入金が有利になり、出金が不利になります。
一方で円安のときは入金が不利に、出金が不利になります。
このような為替変動を計算しなければならないということは、少々面倒に感じる人が多いようです。
多くの海外FXは日本円での入出金が可能なので、HotForexでも今後、日本円で入金・出金できるようになるのか注目したいところです。
入金・出金方法が少ない
HotForexの入金・出金に関しては、もう一点デメリットがあります。それは入出金方法が少ないということです。
HotForexの入金方法は以下の通りです。
- クレジットカード/デビットカード(VISA、JCB)
- 仮想通貨
- ビットウォレット
3つもあれば十分と思われるかも知れませんが、HotForexでは多くのFX業者で導入されている銀行送金を行うことができません。
さらにクレジットカードやデビットカードでは、利用者の多いマスターカードやアメリカンエキスプレスで入金を行うことができません。これらを使用するのであれば、必ずビットウォレットを経由する必要があります。
2019年に日本人ユーザーの多いJCBによる入金が可能になったことは評価できますが、できれば、マスターカードなどでも入金可能にしてもらいたいものです。
スワップポイントが小さく、長期投資には不向き
HotForexのスワップポイントはあまり大きいとは言えません。
スワップポイントをコツコツためていくスタイルの長期投資には向いていないといえるでしょう。
ほとんどの場合、同じ通貨ペアで、マイナスのスワップがプラスのスワップよりも値が大きくなっています。
さらに、売り建てと買い建てのスワップが両方マイナスの通貨ペアもあります。
エントリーから決済までの期間が数週間程度のスイングトレードであれば気にならないかもしれませんが、数か月以上ポジションを保有し続けるポジショントレードでは、スワップの小ささが損益にかなり響いてきそうです。
信託保全がないのでHotForexが倒産したときに利益が守られるか不安
HotForexで分別管理がされていることは、評価できるポイントでも紹介しました。しかし、信託保全はありません。
そもそもFX会社では、分別管理方法として以下の方法を採用します。
信託保全 | 顧客から預かった資金を信託銀行に預け入れる。信託銀行に預け入れておけば、倒産したときでも差し押さえの対象とならない。 |
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他の金融機関に預け入れる | 提携先の金融機関に預け入れる。ただし、所有しているのはFX会社なので、差し押さえの対象となりうる。 |
HotForexが採用しているのは、残念ながら信託保全ではありません。
ほかの金融機関に預け入れるだけなので、仮にHotForexが倒産したら資金はどうなってしまうのかという不安が払拭されることはありません。
この点については、口コミでも不安だという声が上がっています。
提携先の金融機関が大手銀行とは言え、万が一の事態が起こった際に、資金が100%保証されるわけではないというのはHotForexのデメリットと言えるでしょう。
こうした不安の声を予想してか、HotForexでは最大500万ユーロの賠償責任保険に加入しています。
しかし、500万ユーロというのは日本円にすると7億円程度の金額です。
すべての顧客の資金を保証するのは難しいと言えるでしょう。
日本円を基軸通貨に使えない
HotForexで採用されている基軸通貨はドルやユーロです。
これはどういうことかというと、日本円を主に使うユーザーにとっては、為替変動の影響を受けるということです。
もちろん、クロス円の通貨ペアも多数ありますが、口座残高はドルまたはユーロです。為替変動の影響で、損をする場合も得をする場合もあります。
リスクがある分リターンもあるわけですが、やはりFXトレード外で損益が発生してしまうというのはデメリットと捉える人が多いようです。
公式サイトの日本語化が十分でない
HotForexでは、ほかの海外FX業者同様に日本語に対応しています。
しかし、残念ながら完ぺきと言えません。
HotForexではMT4のほか、オリジナルのスマホアプリがあり、法定通貨のほか、仮想通貨、株式、商品に関するレートやニュースを一括でチェックすることができます。
さらに入出金や口座振替ができるため、とても便利だと評判です。
このように世界的な評価が高い一方、日本人ユーザーにとっては日本語対応がないため、使いにくいというのが現状です。
また、公式サイトは一見日本語に対応しているように見えますが、十分とは言えません。
トップページからリンクをクリックしていくと、ところどころ英語のままになっているページが存在しています。
せっかく公式サイトの内容に興味を持ったのに、詳細ページが英語だとがっかりしてしまうはずです。
Google翻訳などを利用すれば何とかなりそうですが、できれば全ページ日本語対応にしてほしいものです。
これらの点は、今後の改善点と言えそうです。
まとめ
今回はHotForexの基本情報や評判について紹介しました。
今回の記事を通して、HotForexの基本的なスペックの高さやユーザーからの評判の高さを理解して頂けたのではないでしょうか。
ヨーロッパ圏をはじめ、多くの国でユーザーを獲得していることも納得できます。
一方で、日本をはじめアジア圏ユーザー向けの課題はまだまだ解決されていないと言えます。
入出金に日本円が使えない、基軸通貨に日本円を使えない、日本語対応が完ぺきではないことなどは、今後の課題と言えそうです。
このようなデメリットがあることや、日本向けのプロモーション活動が十分でないことから、日本での知名度はまだまだ低い状態です。
とはいえ、このような課題は致命的なものでないため、こうしたデメリットがあっても利用したい人はどんどん口座を開設していくことが予想されます。
今後、運営が新規ユーザー獲得のため、プロモーション活動や日本向けのサービス向上を行えば、国内圧倒的な知名度を持つXM Tradingに匹敵する人気海外FX会社になる可能性が十分にあるでしょう。